きみの歌が聞きたい

きみの歌が聞きたい

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年04月21日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
280
ISBN:
9784048736886

きみの歌が聞きたい

  • 著者 野中 柊
  • デザイン 大久保 伸子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年04月21日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
280
ISBN:
9784048736886

ひとは、互いの哀しみをうつしだす鏡のようだ――

幼なじみの絵梨と美和。美和は夫に恋人がいることを知りながら、淡々と暮らしている。女の子たちの家を転々としながら、美和と週1度の関係を持つ少年ミチル。さまよう3人の気持ちがしみわたる、たましいの物語。 幼なじみの絵梨と美和。美和は夫に恋人がいることを知りながら、淡々と暮らしている。女の子たちの家を転々としながら、美和と週1度の関係を持つ少年ミチル。さまよう3人の気持ちがしみわたる、たましいの物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「きみの歌が聞きたい」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 美しい砂がさらさらと指の間からこぼれてしまうような、儚く美しい物語。ミチル、絵梨、美和。お互いが欠けているものを補う不思議な三人の関係。一歩間違えればドロドロになってしまう不倫や年下しかも未成年との性 美しい砂がさらさらと指の間からこぼれてしまうような、儚く美しい物語。ミチル、絵梨、美和。お互いが欠けているものを補う不思議な三人の関係。一歩間違えればドロドロになってしまう不倫や年下しかも未成年との性生活が美しく描かれています。この美しくさが危うさとなりそして結末へとつながっていくのですね。人間の価値観の脆さと儚さを感じた本でした。 …続きを読む
    アメフトファン
    2014年03月11日
    41人がナイス!しています
  • さすが野中さん。悪役誰も無しにしてこんなに切なくて甘い話を読んだのは久しぶり。 そして変わらず小物も可愛ければ主人公たちの優しさも在った。絵里と美和の小さく優しく、それでいて切ないお話。 あー大好き。や さすが野中さん。悪役誰も無しにしてこんなに切なくて甘い話を読んだのは久しぶり。 そして変わらず小物も可愛ければ主人公たちの優しさも在った。絵里と美和の小さく優しく、それでいて切ないお話。 あー大好き。やっぱり野中柊さん大好き。 …続きを読む
    はる
    2019年12月30日
    21人がナイス!しています
  • この小説の中では、ゆっくりとした丁寧な時間が流れている。物語には、悲しみがあるけれど、綺麗な文章で優しさもある。繊細な心理描写で描かれていて、悲しみの中にも温かいものを感じた。生きている中で、誰でも皆 この小説の中では、ゆっくりとした丁寧な時間が流れている。物語には、悲しみがあるけれど、綺麗な文章で優しさもある。繊細な心理描写で描かれていて、悲しみの中にも温かいものを感じた。生きている中で、誰でも皆、痛みを抱えながら生きている。心の痛みは見えないからこそ、とても大切にしなければならないもの。生と死、誕生、生きていれば必ず向き合うべき大切なことが、苦しく悲しく展開する。そこに微かな光が差し込み、静かな時間がずっと続いている感じがした。 …続きを読む
    2019年12月26日
    21人がナイス!しています

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