パストラリア

パストラリア

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2002年11月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784048972031

パストラリア

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2002年11月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784048972031

全米で絶賛の嵐。近未来を辛辣なユーモアで描く傑作短編集。

「資本主義の行き着く先」を並はずれた想像力で描く短編集。檻の中で類人猿のふりをして生きる男を描く「パストラリア」、おばの葬式費用をストリップで稼ぐ少年を描いた「シーオーク」他5編。 「資本主義の行き着く先」を並はずれた想像力で描く短編集。檻の中で類人猿のふりをして生きる男を描く「パストラリア」、おばの葬式費用をストリップで稼ぐ少年を描いた「シーオーク」他5編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「パストラリア」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ずっと読みたかった作家の短篇集。「ユーモアのセンスをヴォネガットと共有」しているとは、『サロン・ドット・コム』における、ある作家のソーンダーズ評。ソーンダーズが描くのは、生活に苦しんでいる人々。彼らは ずっと読みたかった作家の短篇集。「ユーモアのセンスをヴォネガットと共有」しているとは、『サロン・ドット・コム』における、ある作家のソーンダーズ評。ソーンダーズが描くのは、生活に苦しんでいる人々。彼らは一風変わった状況に置かれているが、なぜだろう、自分のことのように思えてしまうのは。「一線」を越えてしまいそうになりながらも、なんとか踏みとどまっている、そのリアルな切なさに共感を覚えてしまうのだろう。 …続きを読む
    marco
    2014年06月29日
    33人がナイス!しています
  • #日本怪奇幻想読者クラブ 著者初読。SFや怪奇カテゴリーに入れられる作品が含まれている。一気読みしてしまった。恵まれているとは言えない環境に生きている登場人物たちの、時に救いのない生活のワンシーンを切り取 #日本怪奇幻想読者クラブ 著者初読。SFや怪奇カテゴリーに入れられる作品が含まれている。一気読みしてしまった。恵まれているとは言えない環境に生きている登場人物たちの、時に救いのない生活のワンシーンを切り取った短編小説群。それなのに妙に笑える場面有。特に、アメリカ人には普通なのかもしれないが日本人にとっては異常としか言えないような物言いをする上司だの教祖だのインストラクターだの。お荷物である家族。頻出する妄想癖。コンプレックス。慰めの言葉もないよ。 …続きを読む
    あたびー
    2020年01月22日
    26人がナイス!しています
  • 口汚い言葉や卑屈な感情や信頼には程遠い関係の人々が、足を引っ張ったり頭を押さえつけたり仕合ながら転がっていく。八方塞がりで手詰まりだからといって、投げ出すことも出来ずに目の前の障害物をそのまま押しなが 口汚い言葉や卑屈な感情や信頼には程遠い関係の人々が、足を引っ張ったり頭を押さえつけたり仕合ながら転がっていく。八方塞がりで手詰まりだからといって、投げ出すことも出来ずに目の前の障害物をそのまま押しながら歩く。バラバラの身体と親密な会話を交わすことも、妄想と現実の折り合いがうまくつかないことも、他人事とは思えなくなってきて、登場人物の幸せを願っている自分も含めて笑ってしまおうと思った。 …続きを読む
    ネロリ
    2012年05月06日
    13人がナイス!しています

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