水の繭

水の繭

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2002年07月19日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
216
ISBN:
9784048733786

水の繭

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2002年07月19日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
216
ISBN:
9784048733786

そっとその場にたたずんで、優しく包み込んでほしい、繊細で透明な物語

心にぽlっかり穴をかかえたわたしのもとに転がり込んできた家出少女の従姉妹、瑠璃。双子の片割の思いがけない変化、個性あふれる人とのめぐりあいで、次第に癒されていくとうこちゃんの心の機微のみずみずしさ 心にぽlっかり穴をかかえたわたしのもとに転がり込んできた家出少女の従姉妹、瑠璃。双子の片割の思いがけない変化、個性あふれる人とのめぐりあいで、次第に癒されていくとうこちゃんの心の機微のみずみずしさ

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「水の繭」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • とっても濃厚な家族小説。登場人物達の性格や思いがつかみやすい。自分に近いところがあるのかな?だから、読み進めるうちに、自分も家族の一員になって、いろんな体験を共にして、読み終わる頃には、ちょっぴり前に とっても濃厚な家族小説。登場人物達の性格や思いがつかみやすい。自分に近いところがあるのかな?だから、読み進めるうちに、自分も家族の一員になって、いろんな体験を共にして、読み終わる頃には、ちょっぴり前に進んだような気持ちになった。そっと応援してくれる言葉が所々で光っている。人により拾う言葉は違うだろう。私は、とうこの父の言葉が心に残る。「見極める目を濁らせるな。いつも澄んだ目を持ち続けて、こっちの方がいいな、ましだなと思う方へ移動して行け」。止まってしまいそうな時、選択肢を広げてくれる力強い言葉です。 …続きを読む
    tokotoko
    2013年09月22日
    47人がナイス!しています
  • 母と双子の兄である陸と別れ、父と共に暮らすことになったとうこ。父を突然の死で失った時、彼女の時間は止まってしまう…。自分だけが取り残されてしまったという思い。それは自分だけが抱えていた思いではなかった 母と双子の兄である陸と別れ、父と共に暮らすことになったとうこ。父を突然の死で失った時、彼女の時間は止まってしまう…。自分だけが取り残されてしまったという思い。それは自分だけが抱えていた思いではなかった。従姉妹の瑠璃、ご近所の茂さんと遊子さん、セージくん、祖母、そして再会した陸。ひと夏の人々との触れ合いの中で、そう気づくことができた時、彼女の時間は再び静かに動き始める。小さな出来事、小さな会話で、ゆっくりと彼女の心が癒され再生していく様子を、柔らかく描いた大島真寿美の佳作。題名を美しく表現した装丁が素敵。 …続きを読む
    yumiko
    2014年08月27日
    28人がナイス!しています
  • 初めて読む作家さん。離婚によってわかたれた男女の双子とそのいとことカフェをはじめようとしているカップルと。あんまり青臭かったりきらきらしすぎると鼻白むような設定だけど、そんなことはなく文章が好みで読み 初めて読む作家さん。離婚によってわかたれた男女の双子とそのいとことカフェをはじめようとしているカップルと。あんまり青臭かったりきらきらしすぎると鼻白むような設定だけど、そんなことはなく文章が好みで読みやすかった。ちょうど水の膜につつまれているようにぼわぼわと響く声を聞いているような。読み終えてもやっぱり遊子さんと茂さんはなんとなく得体のしれない感じ。とうこの予感通り、勝手に居ついちゃったひとたちだったりして。 …続きを読む
    メイ&まー
    2014年09月25日
    15人がナイス!しています

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