ハルビン・カフェ

2003年 第5回 大藪春彦賞

ハルビン・カフェ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2002年04月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784048733489

2003年 第5回 大藪春彦賞

ハルビン・カフェ

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2002年04月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784048733489

つらぬくのは、愛か、復讐か。そして動乱の7日間が始まった!

福井県の西端にある海市の旧市街では中国人街と朝鮮人街が形成され、それぞれを支配下におくマフィアがきびしく対立し、警官の殉職率が東京をはるかに凌駕するレベルにまで達していた・・・・・・。 福井県の西端にある海市の旧市街では中国人街と朝鮮人街が形成され、それぞれを支配下におくマフィアがきびしく対立し、警官の殉職率が東京をはるかに凌駕するレベルにまで達していた・・・・・・。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「ハルビン・カフェ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「『目には目を』を続けたら、世界には盲人しかいなくなる」というガンジーの言葉を思い出した。中韓系マフィアが台頭し、仲間が殉職していくことに対して報復テロを決意したノンキャリの警官達。その熱狂は県警幹部 「『目には目を』を続けたら、世界には盲人しかいなくなる」というガンジーの言葉を思い出した。中韓系マフィアが台頭し、仲間が殉職していくことに対して報復テロを決意したノンキャリの警官達。その熱狂は県警幹部の暗殺で最高潮を迎える。出てくる組織がマフィア、テロ組織、公安、監察、刑事課なので、様々な策略が入り乱れ、そこに希望なんかない。様々な登場人物の視点で短く語れる描写を積み重ね、全体像の見えない群像劇となっている。複雑なプロットで決して読みやすくはないけれど、作品の魅力で最後まで読ませる。ノワール小説の傑作。 …続きを読む
    キク
    2021年08月15日
    50人がナイス!しています
  • 「事件関係者の多くが存命中であるため…」という作者のまえがきに戸惑う。福井県海市を舞台にした、中国、朝鮮、ロシアマフィア、それよりも、殉職した警官の復讐を目的とするPと呼ばれる下級警官の地下組織。数ペー 「事件関係者の多くが存命中であるため…」という作者のまえがきに戸惑う。福井県海市を舞台にした、中国、朝鮮、ロシアマフィア、それよりも、殉職した警官の復讐を目的とするPと呼ばれる下級警官の地下組織。数ページの登場人物目線の物語が繰り返され、時系列も飛んでいる。東京で起きた事件から海市での過去の事件の解明へと進んでいくが、中盤にきてやっとパズルが嵌ったかのように思うものの、いや、違うかもしれない… それぞれに恨み、哀しみがあり、行動があり、筋も真相もなかなか見えない。でも、熱いハードボイルド。切なく、痺れる。 …続きを読む
    クリママ
    2020年07月01日
    50人がナイス!しています
  • ロシア朝鮮中国の難民が住みつき治安の悪化した北陸の街、海市。警察内のクーデター組織が上層部を暗殺した。警察内部での権力闘争と因縁のある登場人物たちの暗躍を描いた作品。 ある種のハードボイルド警察ものだ ロシア朝鮮中国の難民が住みつき治安の悪化した北陸の街、海市。警察内のクーデター組織が上層部を暗殺した。警察内部での権力闘争と因縁のある登場人物たちの暗躍を描いた作品。 ある種のハードボイルド警察ものだ。設定的にポリティカルフィクションでもある。 硬質な文体と聞いて手に入れた。たしかに文体は乾ききっていてケレン味がない。雰囲気はまさにノワールもの。 この作家は初めて知ったのだがすでに亡くなっていた。 …続きを読む
    harass
    2011年11月24日
    17人がナイス!しています

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