解剖学者

解剖学者

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2003年03月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784048972062

解剖学者

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2003年03月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784048972062

中世ヨーロッパを舞台に、宗教と科学と性愛が織り成す、禁断の高級官能文学

アルゼンチンを代表する新進気鋭作家、アンダーシのデビュー作。偽善に満ちた教会世界、高級娼婦の純愛、自意識と科学の萌芽……、抗いがたい魅力に彩られた荒唐無稽な物語。世界30ヶ国で翻訳、激賞された。 アルゼンチンを代表する新進気鋭作家、アンダーシのデビュー作。偽善に満ちた教会世界、高級娼婦の純愛、自意識と科学の萌芽……、抗いがたい魅力に彩られた荒唐無稽な物語。世界30ヶ国で翻訳、激賞された。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「解剖学者」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 女性の股間に隠れている小さな釦に似た器官の発見譚。16世紀半ば、イタリアのパドヴァ大学の解剖学者マッテモ・コロンボは、その突起物を「ウェヌスの愛またはよろこび」と名づけた。これはフィクションであり、異端 女性の股間に隠れている小さな釦に似た器官の発見譚。16世紀半ば、イタリアのパドヴァ大学の解剖学者マッテモ・コロンボは、その突起物を「ウェヌスの愛またはよろこび」と名づけた。これはフィクションであり、異端審問官に、教皇パウロ3世も登場し、パドヴァの解剖学者にヴェネツィアの娼婦とフィレンツェの貴婦人のトライアングルを巡らせて、仕掛けのセンスはいい。古典趣味の文学的雰囲気のある小説である。 …続きを読む
    どんぐり
    2021年01月12日
    74人がナイス!しています
  • この作品を書いたのがアルゼンチンの作家だっていうことが、私にとってはすごく意外だった。文章から漂ってくる匂いがヨーロッパっぽいというか…。小説の舞台がそうだから当たり前と言えば当たり前なのかもしれない この作品を書いたのがアルゼンチンの作家だっていうことが、私にとってはすごく意外だった。文章から漂ってくる匂いがヨーロッパっぽいというか…。小説の舞台がそうだから当たり前と言えば当たり前なのかもしれないけど。しかし、どんな作品にも書いた人のアイデンティティは滲み出て来るもので、どこかにヨーロッパっぽくはない何かみたいなものもあったりするもんじゃないかと思ったのだけれども、残念ながら私には感じとれなかった。まだまだ勉強不足だな〜。と、もう一度読んでみて、ヨーロッパはともかく若いな〜って感じがした。 …続きを読む
    みのる
    2012年09月22日
    1人がナイス!しています
  • 『女には精神がない』魂がない、と。たしかに女と男は違うけどね。でも…精神って何だ? 男はみな女から生まれる。例外はない。精神を持たない者が精神を持つようになる者を生み出すことができるのだろうか。『精神』 『女には精神がない』魂がない、と。たしかに女と男は違うけどね。でも…精神って何だ? 男はみな女から生まれる。例外はない。精神を持たない者が精神を持つようになる者を生み出すことができるのだろうか。『精神』はどこからか流れこむのか? 女には流れこまないの? 『ウェヌスの愛』を操ることで女を支配できると考えた男。でもそれを切り取ってしまえば…… そういうことを思いつく女に『精神』ってないのかしら。それはそうと訳者解説で『ラテンアメリカ文学には批評とエロティシズムが欠落している』と書いてあったけど『⁉️』だね。 …続きを読む
    まっさん
    2015年01月09日
    0人がナイス!しています

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