芭蕉の方法 連句というコミュニケーション

芭蕉の方法 連句というコミュニケーション

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2002年04月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784047033382
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芭蕉の方法 連句というコミュニケーション

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2002年04月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784047033382

連句とは、言葉のどういう性質に根差す文芸か? 芭蕉連句の方法に迫る。

連句は、前句が作り出す意味を意図的に読み替えて新たな世界を作り出す文芸である。発句より連句に絶対の自信を持っていた芭蕉が、一座をいかに捌き変化する世界を作り上げたかを検証する。

〈目次〉
第一章 言葉の出会い──読むということ
   1 言葉の発見──妙なる屍
     言葉が立ち現れる時/妙なる屍/『卒業』自立的な存在としての言葉
   2 匂いが出る言葉・受け止める心
     下京や/思へば年の敵かな/一句の作者/作者の中の読者・読者としての作者
   3 他者との架橋──読むということ
     月の客/作者その心を知らざりけり/雪の都・花の都/作者という秘儀

第二章 連句というコミュニケーション
   1 連句とは何か
     俳諧においては老翁が骨髄/連句「月光」の巻/読者から作者へ 連句の魅力/一句……連句の魅力(イ)/「鳶の羽も」歌仙抄/余白を読む
   2 付けるということ
     聞こゆる鐘のいづくなるらん/作者の意図から離れる言葉/連句を「読む」ということ/作者の意図、読者の読み/自句の解釈
   3 言葉と言葉の繋がり──付合を繋ぐもの
     韻文の解釈/釈するところの分別/読みの成長/折に触れ事に従ひ、月の光も変はりゆくものなり/連想のネットワーク/『俳諧類船集』──ネットワークの増補/連想と新しみ

第三章 付けの方法・転じの方法
   1 付合の方法
     付け方/物付・心付/位/本情/移り・匂ひ・響き/付けやうの塩梅/芭蕉の付合の方法
   2 動く中心──転じの方法
     歌仙は三十六歩なり/不句の競作/転じのメカニズム/転じの要点/七名八体/跳躍する言葉

第四章 芭蕉連句の世界──コミュニケーションの実際
   1 連句の作法
     連句の構成/歌仙式 ─「市中は」歌仙─/式目
   2 「市中は」歌仙抄──芭蕉の連句の何をどう読むのか
     『猿蓑』/「市中は」歌仙の成立/客発句・亭主脇/「市中は」歌仙の場/風塵を厭ふ趣意/表六句の展開/コーディネイター芭蕉/軽快な展開/『撰集抄』の面影/詩の心に適う/漂泊者の自画像

第五章 芭蕉付句抄
     春/夏/秋/冬/旅/恋/結婚/親子/流人・遁世・釈教/病/性情/酒/風流/神祇など

   あとがき
   引用句索引
連句は、前句が作り出す意味を意図的に読み替えて新たな世界を作り出す文芸である。発句より連句に絶対の自信を持っていた芭蕉が、一座をいかに捌き変化する世界を作り上げたかを検証する。

〈目次〉
第一章 言葉の出会い──読むということ
   1 言葉の発見──妙なる屍
     言葉が立ち現れる時/妙なる屍/『卒業』自立的な存在としての言葉
   2 匂いが出る言葉・受け止める心
     下京や/思へば年の敵かな/一句の作者/作者の中の読者・読者としての作者
   3 他者との架橋──読むということ
     月の客/作者その心を知らざりけり/雪の都・花の都/作者という秘儀

第二章 連句というコミュニケーション
   1 連句とは何か
     俳諧においては老翁が骨髄/連句「月光」の巻/読者から作者へ 連句の魅力/一句……連句の魅力(イ)/「鳶の羽も」歌仙抄/余白を読む
   2 付けるということ
     聞こゆる鐘のいづくなるらん/作者の意図から離れる言葉/連句を「読む」ということ/作者の意図、読者の読み/自句の解釈
   3 言葉と言葉の繋がり──付合を繋ぐもの
     韻文の解釈/釈するところの分別/読みの成長/折に触れ事に従ひ、月の光も変はりゆくものなり/連想のネットワーク/『俳諧類船集』──ネットワークの増補/連想と新しみ

第三章 付けの方法・転じの方法
   1 付合の方法
     付け方/物付・心付/位/本情/移り・匂ひ・響き/付けやうの塩梅/芭蕉の付合の方法
   2 動く中心──転じの方法
     歌仙は三十六歩なり/不句の競作/転じのメカニズム/転じの要点/七名八体/跳躍する言葉

第四章 芭蕉連句の世界──コミュニケーションの実際
   1 連句の作法
     連句の構成/歌仙式 ─「市中は」歌仙─/式目
   2 「市中は」歌仙抄──芭蕉の連句の何をどう読むのか
     『猿蓑』/「市中は」歌仙の成立/客発句・亭主脇/「市中は」歌仙の場/風塵を厭ふ趣意/表六句の展開/コーディネイター芭蕉/軽快な展開/『撰集抄』の面影/詩の心に適う/漂泊者の自画像

第五章 芭蕉付句抄
     春/夏/秋/冬/旅/恋/結婚/親子/流人・遁世・釈教/病/性情/酒/風流/神祇など

   あとがき
   引用句索引

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「芭蕉の方法 連句というコミュニケーション」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 連句がおもしろいと思ったので、ここから連句の本を読み広げていきたいと思いました。 連句がおもしろいと思ったので、ここから連句の本を読み広げていきたいと思いました。
    優先
    2012年04月03日
    1人がナイス!しています
  • p.75 連句を読むことの楽しみは、言葉と言葉との結びつきにふさわしい意味を探ることであり、そうした果てに導き出された意味があらかじめ作者がもくろんだその意図を具現するものとして必然化する瞬間に立ち会うこ p.75 連句を読むことの楽しみは、言葉と言葉との結びつきにふさわしい意味を探ることであり、そうした果てに導き出された意味があらかじめ作者がもくろんだその意図を具現するものとして必然化する瞬間に立ち会うことだ、と言うことができるのではないだろうか。/▽他の人の言葉を読み取ることと自分で言葉を紡ぐことを同時に行うのって作品を作る上で高度なことだと思う。そこに言葉そのものや、その意味が立ち現れてくるなんてとてもエキサイティング。 …続きを読む
    a6
    2021年03月18日
    0人がナイス!しています

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