• 女官『小とり』の目を通して描かれる嵯峨帝の生涯。権力の座を巡り、欲望と陰謀に打ち負け多くの者が無念の死を遂げた平安の世。渦巻く怨念。魑魅魍魎が闊歩する都。これを平岩弓枝は流麗たる文と、深い人間思索に溢 女官『小とり』の目を通して描かれる嵯峨帝の生涯。権力の座を巡り、欲望と陰謀に打ち負け多くの者が無念の死を遂げた平安の世。渦巻く怨念。魑魅魍魎が闊歩する都。これを平岩弓枝は流麗たる文と、深い人間思索に溢れる物語に仕上げてみせた。そして皮肉なことに悲劇の中で起こる恐怖と罪渦は帝が望まずとも、帝の栄華にとって必要な材料であったことが何より哀しい。『唯余すは風そよぎて暮猿悲しぶのみ』と詠みあげる嵯峨帝に寄り添う、小とりの姿は身分の境界線を超え、紛うことなく龍の頂きへ触れることの可能な本当の理解者なのだと感じた。 …続きを読む
  たーぼー

  2017年04月07日
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• 図書館より貸出。　天女が空を舞い楽を奏し、花が舞う、奇瑞の現われる日に生れた皇子。数え３歳にして、漢書を暗誦し、見事な文字で書を筆す。また同じく３歳にして遊猟に出かけ野を走る。　…なんとも聖徳太子もか 図書館より貸出。　天女が空を舞い楽を奏し、花が舞う、奇瑞の現われる日に生れた皇子。数え３歳にして、漢書を暗誦し、見事な文字で書を筆す。また同じく３歳にして遊猟に出かけ野を走る。　…なんとも聖徳太子もかくやの“聖人”な嵯峨天皇のお話です。。。(嘉智子も清ラカ｡｡)　26.5x21.5cmの大判の本で、上下３段組に文字が配されています。題名の“絵巻”に相応しく各ページ見開で絵があり、文字は１段分で絵は２段分、或いは絵を中央に文字は絵を囲むよう３段に配されています。また絵は繋げて見ると一章で一枚の絵になります。 …続きを読む
  琴

  2012年04月25日
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