野性時代

木下半太 ナナブンノイチ

[主な登場人物]

津田元之
(つだ もとゆき)

引退した伝説の詐欺師。八年前、犬島の裏切りに遭い大怪我を負うが、生き延びて服役する。

犬島仁紀
(いぬじま ひとき)

津田から手ほどきを受けた詐欺師。津田に返り討ちに遭い右脚が不自由になる。

ブー

駆け出しの詐欺師。出所した津田に大きな仕事を持ちかける。

横山久美子
(よこやま くみこ)

フリーの美術商。

榎本与作
(えのもと よさく)

天才的な盗撮専門のカメラマン。大の女好き。

マチルダ

オカマのヘアメイクアーティスト。

海老原豊
(えびはら ゆたか)

あらゆる格闘技を駆使するスタントマン。

鷹下富士子
(たかした ふじこ)

芸能界を干された女優。

銀爺
(ぎんじい)

伝説のスリ師。

前回(第2回)のあらすじ

 犬島を出し抜くため、プロ集団を集めることを条件にした津田。盗撮、変装、潜入、女優、スリ──ブーの推薦する者たちの面接を始めたが、それぞれに問題を抱えていた。盗撮カメラマンの榎本与作は大のキャバクラ好きのオタク、ヘアメイクアーティストのマチルダは女々しいオカマ、スタントマンの海老原豊はかぶり物をしていて素性も不明、女優の鷹下富士子は役作りのためにホームレスをしていた。だが、先が思いやられる気がしつつも、実力を認めざるを得ない集団を前に、犬島への復讐を誓った津田は、スリの天才だという銀爺に会うため西武ドームに向かった。

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第1回のあらすじ

 八年前、味方の裏切りに遭い大怪我を負って服役した伝説の詐欺師・津田元之。だが、長い刑務所暮らしですべてのやる気を失っていた。直後、ブーと名乗る奇妙な男に仕事の話を持ちかけられた。ターゲットはかつて津田を裏切った犬島。三日後、犬島は成田空港近くのホテルで闇のオークションを開き、時価二億ドルの宝石を売りつけるつもりだという。津田は駆け出しの詐欺師であるブーをいぶかしみながらも、その道のプロを集めることを条件に依頼を承諾する。

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