野性時代

誌上小説講座"


第1回「作家で食うとは」その1

「プロが教える『小説 野性時代』誌上小説講座」は、作家・大沢在昌さんを講師にお迎えし、12名の受講生が作家としての技術と心得を教わる様子を誌上でレポートする連載企画です。当ページでは、誌面の中から、特に重要なポイントのみをダイジェストでお届けしていきます。これではもの足りない、もっと詳しく知りたいという方は、是非「小説 野性時代」をお手にとってみてください。


第1回「作家で食うとは」

作家で食うとはどういうことか


▼作家デビューの方法
新人賞を取るか、出版社に原稿を持ち込んで本にしてもらうか。どちらがいいかと言えば、新人賞を取ってデビューするほうが絶対にいい。

▼偏差値の高い新人賞を狙う
「偏差値が高い」とは、賞の出身者がデビュー後どれだけ活躍しているかということ。つまり、直木賞受賞者やベストセラー作家を多く出している賞が「偏差値の高い」賞である。


作家の生活とはどのようなものか


▼作家の財布事情
例えば書き下ろしの単行本を出す場合、新人作家の収入は半年かけて68万円と、コンビニのアルバイトよりも低い金額である。

▼縮小する出版市場
当時(大沢さんのデビューした30年前)に比べて今の出版市場は3分の1くらいに縮小している。つまり、生き残る確率も3分の1、入るお金も3分の1だということ。

▼ご飯を抜いてでも買いたい本
リーマンショック以降、本全体の売れ行きはガクンと落ち、熱烈なファンであっても、単行本1冊を買うために昼ご飯を2回抜かなければいけない人だっている。そこまでしてでも買いたい、読みたいと思ってもらえるような作家にならなければいけない。


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