リアルでユーモラス、なのにやさしくて哀しい。荻原浩の新たな傑作、誕生!金魚姫 荻原浩

私の胸には、理由さえわからぬ大きくて深い悲しみがある。ブラック企業、失恋。人生の窮地に立たされた僕と、金魚の化身の奇妙な同居生活が始まった!

装画:水口理恵子

金魚姫

荻原浩

  • 2015年7月31日発売
  • 本体1700円+税
  • 四六判

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終わってほしくない。この夏も、この物語も。登場人物への愛しさと残りのページ数が反比例して、読み終わるのが辛かったです。--朝井リョウさん(作家)

サラリーマンの悲哀と、毎日の憂さを書かせたら、萩原浩は本当に面白い。笑える。恋も仕事もうまくいかない潤。死んだ恋人の仇を討ち続ける金魚姫のリュウ。恐ろし悲しの怨念のはずなのに、どこかズッコケていてかわいい。そんな二人の、クスッと笑えて、でも哀しく、巡り廻っていく運命をも考える物語。オススメ!―有隣堂 伊勢佐木町本店 佐伯敦子さん

奇想天外だからこそ、面白さも規格外だ!縦横無尽に五感を刺激し、人間らしさの本質を見事に描き切ったこの作品は、殺伐とした社会に生きる我々の心を癒すオアシスとなるだろう。―三省堂書店 内田剛さん

荻原さんの物語は優しくて、あったかい。されど強い。この物語は、一人の男と金魚の出会いから生まれる奇跡のはなしだ。―オリオン書房 所沢店 高橋美里さん

ひらひらとたなびく赤い袖、えびせんの匂い、ぷくぷくという愛らしい笑い声。目を閉じて浮かぶのは、金魚から人へと姿を変える不思議な女性と過ごした時間と、彼女が最後に下した決断。現代版人魚姫と呼ぶべくこの物語は、祭りのあとの寂しさによく似た余韻を残すと同時に、人生をまっとうする覚悟をあなたに与えてくれるはずです。―紀伊國屋書店 新宿本店 今井麻夕美さん

死のうとしていた男の心に、ぽっと赤い灯がともった。好奇心が強くてワガママ、まさしく姫な金魚がコミカルでかわいい!生と死の間をゆらり泳ぐこの金魚は、一体…何もの?肉体が死んでも、生き続けつながる記憶。悲しみの記憶が定めた彼らの出会い。しかし、そんな運命をひらりと変える互いの優しさに胸が切なくなった。―紀伊國屋書店新宿本店 今井麻夕美さん

実は私、金魚すくい名人として表彰されたこともあるんですが、 今後はもっと金魚のことを考えてそっとやさしく、お姫さま抱っこのイメージですくわせていただきたいと思っております。おいしいえびせんもご用意いたします。―三省堂書店 新井見枝香さん

1956年、埼玉県生まれ。広告会社勤務を経て、コピーライターとして独立。
1997年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。
2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、2014年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞を受賞。
『砂の王国』『愛し座敷わらし』『誘惑ラプソディー』『花のさくら通り』
『家族写真』『冷蔵庫を抱きしめて』など著作多数。