真山仁 デビュー10周年 2004年、『ハゲタカ』で鮮烈にデビューした真山仁。だが、その前年に別の名前で書き下ろした作品があった......。

真山仁 香住究 ダブルギアリング 連鎖破綻

幻の第1作ついに文庫化!『ダブルギアリング 連鎖破綻』真山仁 香住究



角川文庫 544頁 定価:本体760円(税別)

2003年、無名の新人「香住究」の名前で刊行された経済小説『連鎖破綻 ダブルギアリング』。
大手生命保険会社を舞台に、男たちが生き残りをかけてあがき、苦しむ様を、ダークサイドも含め赤裸々に描いたリアルなストーリーに読者、評論家、作家の間からも絶賛する声が上がった。その一方で、元生保関係者と気鋭のライターの合作のペンネームといわれる「香住究」とはいったい誰なのか、多くの人が疑問に思ったが、その名は再び世に出ることがなかった。
そして翌2004年、『ハゲタカ』で作家・真山仁が鮮烈にデビュー。次々に問題作を世に出す真山仁は、いま最も次回作が待たれる作家となる。その真山仁こそが「香住究」のもう一人の著者だったのである。

ダブルギアリング 連鎖破綻

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あらすじ

 大手生保・清和生命は破綻の危機に瀕していた。顧客からの容赦ない解約の嵐、統合先からは土壇場でキャンセルされ、さらに暗躍する外資系投資銀行はシビアな現実を突きつける。八方塞がりの状況の中、業界の暗部を歩んできた社長室次長と、彼の同期で関西に左遷された中根は、生き残りのために奔走する。絶望の縁に立たされた彼らは、社長の命を受け最後の大きな賭に打って出たが......。
 真山仁が『ハゲタカ』刊行前年に元・大手生保社員と合作で発表した幻のデビュー作。後の『ハゲタカ』『コラプティオ』『黙示』などの傑作群の原点ともいえる、リアルで緊迫感に満ちた人間ドラマを描いた経済小説の傑作、ついに文庫化!

登場人物

各務裕之
清和生命保険相互会社社長室次長。生保業界のダークサイドを一貫して歩む。前社長・竜崎誠一の愛人の連れ子。
中根亮介
清和生命保険相互会社関西本部法人営業部担当部長。
のちに総合企画部企画担当部長。各務の同期。

【清和生命保険相互会社】

 高村怜一郎
 竜崎誠一
 鵜飼耕市
 幸田務
 嘉瀬一朗
 樋口剛
代表取締役社長
会長(前社長)
財務担当常務・主任保険計理人(アクチュアリー)
取締役・社長室長
財務部部長
広報室次長

【ゴールド・マックス(外資系投資銀行)】

 槇塚薫
東京支店M&Aアドバイザリー部アソシエイト

【第一丸井(第丸)生命保険相互会社】

 秋葉聡一郎
 田畑夏彦
 岩崎太郎
会長
社長
総合企画部次長

【第一興業銀行(のちにみずき銀行)】

 永見武史
企画部副調査役(みずき銀行総合企画部担当部長)

【政治家】

 柳井博夫
 竹浪啓造
金融担当大臣(〇二年九月末まで)
金融担当大臣(〇二年一〇月以降)・経済担当大臣

息づまる展開、緊迫の物語 真山仁のすべてがここにある!

著者紹介

真山 仁(まやま・じん)

1962年、大阪府生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、弱肉強食の企業買収の世界を描いた『ハゲタカ』で鮮烈にデビュー。同作とシリーズ作はその後NHKでドラマ化及び映画化され、多くのファンを生んだ。その他の作品に『マグマ』『ベイジン』『プライド』『コラプティオ』『グリード』『そして、星の輝く夜が来る』などがある。最新作は、東京地検特捜部と宇宙開発を舞台に“正義とは何か、国益とは――”を問いかける『売国』。


真山 仁(まやま・じん)

真山 仁(まやま・じん)

香住 究(かずみ・きわむ)

単行本刊行時、真山仁と大手生命保険会社でMOF担、商品開発室課長の合作のペンネーム。
生保社員は2001年に退職後、上場会社の企画関連部門長を経て、現在は家業を継ぎ、都内でビルオーナーの傍ら交響楽団の理事を務める。
生保時代の仲間と別荘で飲み明かす「軽井沢会」は20年目を迎えた。

著者紹介

『ダブルギアリング』は私のこれまで書いた小説の中でもっとも熱く、そして哀しい作品です。—真山仁

既刊情報

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