KADOKAWA

変身 Metamorphosis メルトダウン後の世界 堀潤

元NHKキャスター堀潤の封印された問題作、ついに解禁! 坂本龍一氏、岩井俊二氏推薦!

12月1日・出版記念イベント決定!! 監督堀潤&岩井俊二氏のトークショー付き!『変身 - METAMORPHOSIS』

変身 Metamorphosis メルトダウン後の世界 堀潤

  • 変身 Metamorphosis
    メルトダウン後の世界
  • 著者:堀潤
  • NHKアナウンサー、堀潤が米国留学中に制作したドキュメンタリー『変身』は上映禁止となり、堀のNHK退職のきっかけともなった。
    その問題作を活字で再現。堀がサンタスザーナ、スリーマイル、フクシマを駆ける。
  • 発売日:2013年 11月 26日
    定価(税込): 1470円 / 四六判
    ISBN 978-4-04-110589-4-C0095 / 角川書店

堀潤くん、NHKのニュース番組を担当している頃から、何かひかれるものがあった。3.11以降、原発問題にもふみこんだ意見を言うようになったので心配していたら、やはりNHKを辞めることになってしまった。あのままおとなしくNHKにとどまっていたら、一生後悔しただろう。NHKを飛び出してよかった。堀くんにしか描けないジャーナリズムの現在と未来を応援しています。 坂本龍一

報道の世界に、堀潤さんのような挑戦者がいてくれた。それが奇跡だ。大切にしないと。 岩井俊二

 あれから、2年半。
 事故直後に盛り上がった反原発運動。毎週金曜日になると、何万人もの人が総理大臣官邸前のデモに参加し、「再稼働反対」「原発ゼロ」を訴えた。しかし、原発は再稼働し、政府は事故の「収束」を宣言し、原発輸出に力を入れ、原発推進を掲げる自民党は衆院選で圧勝。汚染水の海への漏出は国際的な問題になっているにもかかわらず、実効性のある対策がとられぬまま放置されてきた。
 あの事故からわずか2年半。人々は事故の衝撃を少しずつ忘れ、その恐怖を忘れ、教訓にすることを少しずつ忘れていく。被災した地域で苦境に喘ぐ人々への眼差しは次第に薄れ、対策は置き去りになっていく。
 これこそが、僕の感じた最大の「不条理」だった。
 自分がメディア人としてするべき事、できる事は、何なのだろうか。僕がいきついた、ただひとつの答えは、発信を続ける事、人々の声に耳を傾け、事実をただ伝え続けるという事だった。
 そして僕は、1本のドキュメンタリー映画をつくった。その作品は思いもしない形で波紋を呼び、結果的に僕の人生を大きく変える事にもなった。
 本書は、そのドキュメンタリー映画「変身 Metamorphosis」をモチーフに、新たにノンフィクションとして書き下ろしたものだ。

堀潤

目次

堀潤(ほり じゅん)


1977年、兵庫県生まれ。立教大学文学部卒業後、2001年にNHK入局。岡山放送局を経て、「ニュースウオッチ9」リポーターに。独自取材で他局を圧倒し、報道局が特ダネに対して出す賞を4年連続5回受賞。10年、経済ニュース番組「Bizスポ」キャスターを務める。12年、米国留学し、UCLA客員研究員に。日米の原発事故を追ったドキュメンタリー映画「変身 Metamorphosis」を制作。13年4月、NHK退局。NPO法人「8bitNews」代表。