『向日葵の咲かない夏』の著者がまた新たな一線を超えた!魂を揺さぶる、最新最高到達点。

球体の蛇

道尾秀介

呑み込んだ嘘は、一生吐き出すことは出来ない-。

青春のきらめきと痛み、そして人生の光と陰をも浮き彫りにした、極上の物語。

あなたが殺してくれたのね

球体の蛇
  • 発売日 2009年11月18日
    定価(税込): 1,680円
    四六判

    あらすじ

    1992年秋。17歳だった私・友彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。主の乙太郎さんと娘のナオ。奥さんと姉娘サヨは7年前、キャンプ場の火事が原因で亡くなっていた。どこか冷たくて強いサヨに私は小さい頃から憧れていた。そして、彼女が死んだ本当の理由も、誰にも言えずに胸に仕舞い込んだままでいる。

    乙太郎さんの手伝いとして白蟻駆除に行った屋敷で、私は死んだサヨによく似た女性に出会う。彼女に激しく惹かれた私は、夜ごとその屋敷の床下に潜り込み、老主人と彼女の情事を盗み聞きするようになる。しかしある晩、思わぬ事態が私を待ち受けていた……。

    狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことの出来ないあやまち。矛盾と葛藤を抱えながら成長する少年を描き、青春のきらめきと痛み、そして人生の光と陰をも浮き彫りにした、極上の物語。

    著者プロフィール

    道尾秀介(みちお・しゅうすけ)


    1975年東京生まれ。2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、同作でデビュー。2005年『向日葵の咲かない夏』で注目を集める。2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞、2009年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を受賞。デビューからわずか5年ながら、ミステリー、ホラー、文芸など、ジャンルの壁を打ち破る大躍進を続ける、いま最も注目されている作家。著書に『鬼の跫音』『片眼の猿』『ソロモンの犬』『ラットマン』『龍神の雨』など。

    今月の話題の新刊書籍 鬼の跫音