D・N・ANGEL大復活!!

お待たせいたしました!! 累計400万部を突破した名作がついにAsuka4月号より大復活!! これまでの「DN」の奇跡を、ズバッと解説します!!

大助と日渡が、ついに手を組む!!

STORY-詳しい内容は、コミックスを読んでね★

主人公の丹羽大助(にわだいすけ)は恋愛感情が高まると、恋愛遺伝子の作用で、伝説の大怪盗・ダークに変身してしまう特異体質。最初は梨紗に片思いしていた大助だったけど、双子の姉・梨紅への気持ちに気付き、二人はめでたく両思いに@ 「聖なる乙女」の心を手に入れると特異体質が消えるはずだったが、まだまだ問題は山積みで、やむなく怪盗生活を続けることに…。

Character

丹羽大助(にわだいすけ)

東野第2中学2年B組、14歳。
恋愛遺伝子が高まると、ダークに変身する。 当初は怪盗業がなくほどイヤだったが、たくさんの仕事 と人を通して、たくましくなってきた。


ダーク・マウジー

大助の変身後の姿。40年ぶりに世に現れた伝説の 大怪盗! 年齢は不詳。



トワ(永遠の標)

ダークが集めている氷狩の美術品。 大助が修学旅行に行った先で、盗ってきた物。 現在は、丹羽家のメイドさん。


アージェンタイン(灰燐)

謎の怪人。ダークへの復讐心を燃やし、 大助たちの世界へ現れる。



日渡怜(ひわたりさとし)

大助と同級生にして、ダーク捜査の総司令官。 実は海外では大学を卒業している超秀才。 日渡家の養子で本当の名前は氷狩怜。


クラッド

氷狩家のDNAが作用し、日渡が変身した姿。 ダークだけでなく、丹羽家のことも敵視している。



Sugisaki's Interview-杉崎先生ロングインタビュー

Part 1.(当初は3回連載の予定だったのが気づいたら10年経っていた!!)

ーー「D.N.ANGEL」2年ぶりの再開を記念して、杉崎先生に「DN」大好きライター(お)が突撃! 久しぶりの「DN」(秘)話を、じっくりと聞いて来ました!
お まず、かなり初期のお話から伺いたいんですが、「DN」はタイトルから浮かんだんですか? それとも設定から?
杉 タイトルはいつも最初から確定はしないんです。ポンと(仮)で浮かぶタイトルがあってそのまま進めるのですが、最終的に(仮)が取れて正式タイトルになるケースが多いです。そのころには(仮)が付いたタイトルがすっかり馴染んでいるんですよ。
お そうして「D.N.ANGEL」がスタートして早10年!
杉 そう! 10年なんですよ。長いですよね、10年って。
お 最初のころは10年も続くと?
杉 思ってなかったですね。最初は3回連載の予定で始まったんですが、もっと描いてみますか、という話になり。
お だから、始まったころのテイストは、ちょっと違った?
杉 ミュージカルみたいに華やかな感じでした。そのころはリアルにしばられない、ファンタジーみたいなラブコメを描きたかったので…。
お 確か、ダークも大助と同い年ぐらいの男の子の設定だったんですよね。
杉 そうです。最初のプロットでは、あくまで変装の延長で、身長も年齢も変わらず、ただ姿が変わるという。でも、当時の担当編集さんが年齢を上げてみてはどうかと提案をくれて、試しに描いてみたら妙にしっくり来たので変えたんです。そういうことって多いですね。意見をもらって変えてみたらよかったってこと。
お 一度は素直に受け入れる?
杉 一度どころじゃないですよ。全部、素直に聞いて、描いてみて、これはないな、あるなと判断して行く。編集さんは目の肥えた1番目の読者ですから(笑)。それにやっぱり最初から発想をガチガチに固めるのは面白くないと思うんです。とりあえず取り入れて、面白いと思うなら入れた方がいい。でも、本筋からずれてしまうことは、そこは譲れないとケンカもします。こんな頑固な新人見たことないと言われましたね昔。(笑)。
お でも、ケンカできるぐらいじゃないと続かないでしょう。
杉 明確なイメージは必要ですね、やっぱり。最初の担当編集さんは男性だったので、けっこう男の子の気持ちをポツリポツリと話してくれたり。例えば、変身のシーンは、メーターで度合いを示す方が伝わりやすい、とか。
お ちょっとゲームっぽい発想。
杉 じゃあ、入れてみますかと。
お 大助の家に罠や仕掛けがいっぱい付いているのも、当時の男性編集さんの意見なんですか?
杉 いや、それは自分で。忍者屋敷や仕掛けとか が大好きなんですよ。怪盗とか、忍者と かが大好きなんです。
お だから、和洋入り交じり(笑)?
杉 東野とかいいながら、すでに街並み はヨーロッパみたいですしね(笑)。ただ、 それは日本のビル街や住宅街で羽根が生 えた怪盗が飛んでいても画的にかっこよくない なと思ったからなんです。
お 確かに。ヨーロッパの方が似合う。

Part 2.(ステキな嘘がつきたいなと思ったのが、「DN」の始まり)

杉 「DN」を描き始める前に、舞台の 「オペラ座の怪人」を観た事があって、こん な感じに“嘘をつきたい”と思ったんで す。そのまま描くんじゃなくて、たとえ 間違っていても、嘘の方がステキなら、 それを見せようと思って。夢を見せる、という意味ですが。 当時描いていたものと雰囲気を変えて 、思い切りバラエティー に飛んだものが描きたいと余計に思った のかもしれないですね。随所随所に好きなものが入ってるんだと思います。 お 美術品も凝ってますよね。
杉 洋服やアクセサリーは大好きなので すが、中にはアシスタントさんと相談し て描いたものもありました。でも、美術 品に関しては、常に存在の裏付けがある ので、そこから辿って行って、デザイン を考えています。ただ、「DN」に関し ては悩んだことがひとつもないですよ。 場面が浮かんで、これが描きたい! と 思って、そのノリで描くことが多い。
お ストーリーに関してもそうなんでしょうか?
杉 ストーリーは、ちょっと違ういますが、起承転結で発想しない んですよ。場面場面が浮かんで来て、そ の場面の意味を考えて行くとつながって、 話ができていくんです。
お 「DN」作品の中で、一番最初に思 いついた絵はなんだったんですか?
杉 羽根の生えた怪盗が飛んでいるシー ンでした。その後、この男は誰だろうと 考えて、書き進めるうちに、あの怪盗はダークだった んだとわかったんです。たぶん、私は 最初に答えが出てくるタイプで、そこから数式を組み立てて行く タイプ。ただ、調子が悪いときは順序立 てて考えてしまって、これだとワクワク しないんですよ。やっぱり描きたい! と閃いたシーンに向かって、盛り上げて描いていかないと。
お それは人物がいるシーンだけのお話 じゃなくて、例えば、窓から光が射して いるシーンとかであったりも?
杉 そういうのもあります。音も付いて るんですよ。音も声も聞こえる。だから、 セリフがときどき特徴的だと思う んですよ、言い回しや「、」の入れ方が ヘン。でもそれは全部、声や演技として聞こえてく るからなんです。セリフは、文字だけで 伝わればいいというものではないと思っ ているので。
お 立体的に思い浮かぶんですね。音も 声も付いて浮かんでくるなんて、それは 楽しいでしょうね。
杉 盛り上がりますね(笑)。
お 最初は三話でという話でスタートし たのに、突然続くとなったときは困らな かったんですか?
杉 いや、ぜひやりましょう、という感 じでした。もともと「DN」というのは、 始まりと終わりができていて、間にいく らでもエピソードを入れられる構成だっ たんです。私はそういう作り方をするこ とが多いんですけど。だから、3回でも、 続けるとなってもぜんぜん困らなかった んです。連載を始める前に、まだキャラ クターの名前すら決まっていないころに 描いたプロットがあるんですけど、それ を自分で読み返してみて、ああ、一番最 初に全部決まってたんだなって、改めて気付くこと がよくあるんですよ(笑)。
お すでにラストが決まっていると?
杉 プロットの段階でラストも決 まっていたわけです。
お それは、まだ描かれていない最後の 最後のラストが、もうすでに?
杉 そうです。

Part 3.-お気に入りの美術品はダンゼン、トワちゃん!!

お お気に入りの美術品はなんですか?
杉 断然トワちゃんですね。ここまで読者に支 持していただけると思わなかったので、 うれしかったです。仲間になって、終 わりかなと思ってたんですが、支持し てくださる方が多かったので、メイドさ んになってしまいました(笑)。
お あっ、それで? 居座りキャラだったから、自然に感じてました。
杉 (笑)。あと、ウィズと動物二匹でいる場面がかわいくて。動物好きなんですよね。描くのも楽しい。
お キャラクターを描いていると、勝手に物語の中で成長していることって、あるんじゃないかなと思うのですが?
杉 ありますね。最近、大助がすごい成長しまして手に負えなくて(笑)。どうした?って、ビックリしてます。
お 描いてるご自身でも(笑)?
杉 いや、あまり描いてる感覚はないんですよ。場所は用意しますけど。人物を動かしている感覚はないんです。私は演出家で、キャラクターは役者というか、こちらの意図とは別の行動をすることもあるんですよ。中でもクラッドなんて、どんな人なのか自分にもわかりません(笑)。
お ダークは恋愛遺伝子に反応して変身しますけど、クラッドはどこで?
杉 クラッドは日渡が変身してほしくないところを見計らって、変身してるんだと思います。ダークと違って、クラッドは好きなときに出てくるから。変身すると身体に負担がかかるので、ダークは大助の負担にならないように変身を控えてるんです。
お 変身は負担になるんですね。
杉 はい。なので、ダークはウィズを変身させて、極力羽根も出さないようにしているわけです。実際はダークも本気で変身しようと思えば、いつでも出られるかもしれないけど出ない。でもクラッドはおかまいなし。
お クラッドは日渡に取って代わろうとしてるのでしょうか?
杉 いや、日渡を取り込んだ上で、日渡に認めて欲しいと思ってるんでしょうね。
お 歪んでる…。クラッドはサド?
杉 サドでしょ(笑)

Part 4.

お そういえば、「ステージ3」の序盤に、「ラグーンエンジン」の陣と焔がちょこっと登場していたことがありましたよね。
杉 同じ号に「ラグーンエンジン」と「DN」の2本が載ったときに、こっそりと焔と陣の二人を描いたんです。小ネタ好きなので、こういうお遊びもたまには(笑)。
お 気づいた読者の方からおハガキが来ていたそうですよ。
杉 本当ですか? 気づいていただけるとうれしいですねー。
お 小ネタと言えば、最初渋かったダークが、「ステージ1」から「時の秒針」にかけて、どんどんお笑い系になってきているように感じたのですが…。
杉 (笑)確かに、ダークは…。「ステージ3」でちょっと挽回しましたけど。
お 対して、大助はどんどん男の子らしさを増して来て、ダークにも言い返すようになってきた。
杉 うんうん。負けても引かなくなりましたよね。
お まっすぐな信念が感じられるようになった気がします。
杉 もともと怪盗の英才教育を受けている子ですからね。小さいころから死と隣り合わせの毎日。
お 腹は座ってるでしょうね。
杉 でも実は、最初は大助が主人公で読者に楽しく読んでもらえるのか不安だったりしました。何故かというと童顔だし、登場時はぜんぜんかっこ良くなかったし。しかも10年前は男の子が主人公の少女漫画というのはほと んどなかったので…。
お 確かになかったですね。
杉 それで読者に支持していただけるのだろうか?と。
お ところが、大反響!
杉 うれしかったです。
お 童顔といえば、着ている洋服 もかわいい物が多かったですね。
杉 大助とダークの洋服は笑子さんが選んでいるので、「お母さんが着せる服だから」と大助にはかわいすぎる服も着せてました。大助とダークの対比は描いていて楽しかったのですが…。
お 途中から大助の男子度が、かなりアップして来て…。
杉 もう、本当に! 手に負えない(笑)。

Part 5.

お 「ステージ3」の舞台を遊園 地にしたのは、電気が落ちたときに効果的だからですか?
杉 それもありますが、やっぱりデートと言えば、遊園地!! と思って(笑)。もちろん、電気が一気に消えたときの効果もあります。街中よりも遊園地の方がドキッとするでしょうから。
お そういえば、ここでも丹羽家大活躍ですね。
杉 梨紅に「丹羽君」って呼ばれ て、小助さんまで振り返ってるし! 骨の髄まで「婿」だな〜って(笑)。
お ダブル丹羽君でしたね。
杉 そうそう。小助さんと大助は、性格もよく似ていて。本当に親子ですね。
お ヘアスタイルもほぼ一緒ですからね(笑)。
杉 色のトーンが違うだけ。
お そういえば、日渡君の義父で ある日渡総司令官は、絶対裏のあ る人物だと思うんですけど。
杉 顔からして(笑)。総司令官自身の腹が決まったら、一気に登場シーンが増えてくると思いますよ。
お おお! 楽しみです! では日渡はどう作ったんですか?
杉 彼も作ったというのではなく、最初のプロットにすでにいたんですよ。彼がどうしてあのような性格になったのかは、私も謎です。
お そうなんですね(笑)。ところで、日渡人気はすごいですね。 杉 こんなに人気が出たことには、驚いています。ストイックな性格で、いかにもかっこいいというタイプではないと思っていたので。
お でも、人気。メガネ萌え。
杉 今は日渡も元気になりましたけど、最初は常に語尾に「……」が付いている人という設定でしたね。常に全部を言わないタイプ。
お 常に余韻を残すタイプ?
杉 そうそう。そして、言っていることがすべて本当かどうかもわからない…。
お 「……」の部分に、「だけど」とか逆説が入っているかもしれないということですか?
杉 そうですね。やっぱり幼児期を複雑な環境で過ごして来た人なので、すべては話さないんじゃないかなと思って…。
お では、アージェンタインが狙う『黒翼』は、ダークとクラッドで出来ているということですが、それはどういうことなのでしょうか? クラッドとダークの因縁との関係は?
杉 「ステージ3」では、大助と日渡が手を組んで行くので、その辺りの話には嫌がおうにも触れることになると思います。
お アージェンタインは、いったいどんな美術品なんですか?
杉 かなり強い力を持った美術品です。翼主を持っているダークやクラッドは段違いの強さですが、それ以外の美術品としてはかなり高いクラスです。
お どのぐらい違うんですか?
杉 軽自動車(アージェンタイン)とF1(ダークとクラッド)ぐらい!
お えっ?
杉 どうやっても追いつけない!
お なるほど(笑)。では、トワちゃんと同種?
杉 でも、作られた時代が違いますね。トワちゃんの方が年…。

ーーその理由は今月号からスタートする「ステージ3」の続編で明かされます! どうぞお楽しみに!

※このインタビューは、2008年月刊Asuka2・3月号に掲載されたものです。






月刊Asuka4月号にて、
本編再開!! 要チェック!!