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夜は短し歩けよ乙女
発売日:11月29日
定価:1500円(税別)

判型:四六判上製・304ページ
装画/中村佑介
内容紹介
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」
(本文より)
プロフィール
1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。独特の文体と奇想に満ちた作風を身上とする。他の著書に『四畳半神話大系』『きつねのはなし』がある。
文庫版登場!
夜は短し歩けよ乙女 文庫版 夜は短し歩けよ乙女(1)
発売日:2008年12月25日
定価(税込):580円
文庫判
ISBN 978-4-04-387802-4-C0193
コミック登場!
ニュース

1/25 『夜は短し歩けよ乙女』が2007年本屋大賞にノミネートされました!
4/5  2007年本屋大賞2位!本好き書店員さんたちが大プッシュ!
5/15  「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦が第20回山本周五郎賞を受賞しました。

登場人物
黒髪の乙女
天然キャラの女子大生。魅惑の大人世界に憧れて、夜の木屋街に繰り出すほどの好奇心の持ち主。他人には優しいが、とことんマイペース。底なしの酒量を誇る。「先輩」の想いには気づかず、待ち伏せはすべて奇遇だと思い込んでいる。得意技は、万能のおまじない「なむなむ!」と、姉から授かった「おともだちパンチ」。
先輩(私)
京都の某国立大学に通う、偏屈で妄想癖のある大学生。クラブの後輩「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せるが、思考ばかりが先走りがちで行動がともなわない。本人いわく「彼女という城の外堀を埋め続ける日々」。
羽貫さん
鯨飲という言葉がもっともよく似合う、大酒飲みの美女。職業は歯科衛生士。
得意技は、宴会にまぎれこんでタダ酒を飲むこと。酔っぱらうと人の顔を舐める。
樋口さん
「天狗」を自称する正体不明の若い男。なぜかいつも浴衣を着ている。
地に足のつかない想像をすると宙に浮かぶという「樋口式飛行術」を会得している。
東堂さん
「東堂錦鯉センター」の経営者。厄介事がたび重なったうえ、最愛の鯉たちを竜巻にさらわれて落ち込んでいるところに「乙女」と出会う。
李白さん
先斗町界隈では有名な超お金持ちで、謎の老人。自家用三階建て電車に乗っている。
本業は金貸しらしいが、古書売り立て会を主催したり、偽電気ブランの元締めを務めたりもする。
千歳屋
京料理「千歳屋」の若旦那。文化遺産の保護を口実に、春画の蒐集を趣味としている好事家で、「閨房調査団」の一員。
古本市の神様
あらゆる本についての知識を持っていて、神をないがしろにした蒐集家の書庫から本をさらうといわれている。
かわいい外見に似合わず、少々性格が悪い。
学園祭事務局長
男にしておくにはもったいないほどの美貌の持ち主で、趣味は落語と女装。学園祭で起こる様々なトラブルへの対応に忙しい。
「先輩」の数少ない友人の一人で、彼が秘めた想いにも気づいており、ときにはからかい、ときには励ます。
偏屈王
学園祭でゲリラ演劇「偏屈王」を首謀している人物。大学構内のどこかで脚本を書いているらしいが、その正体は不明。
パンツ総番長
失恋をきっかけに、願いごとが叶うまでパンツを穿き替えないと誓った大学生。
歴代の記録を塗り替えて「パンツ総番長」の称号を手にした。
須田紀子さん
学園祭で本物そっくりの「象の尻」を出し物にしている女子学生。好きなものは、小さくて丸い達磨。
対談
空想でもいい、高らかに青春を謳え
「野性時代」連載時から熱狂的な支持を集めてきた長編『夜は短し歩けよ乙女』が刊行される森見登美彦さんと、デビュー作『太陽の塔』以来、森見さんを高く評価している大森望さん。ともに京都大学のOBであるお二人に、舞台となる京都の街と、作品の魅力について語っていただきました。(「本の旅人」2006年12月号より転載)
森見登美彦&大森望 対談はコチラ
大森望 森見登美彦
森見登美彦(もりみ・とみひこ)
一九七九年、奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院修士課程修了。二〇〇三年『太陽の塔』(日本ファンタジーノベル大賞)でデビュー。著書に『四畳半神話大系』『きつねのはなし』がある。
角川文庫創刊60周年企画 森見登美彦 編集長
角川文庫編集長 森見登美彦
大森望(おおもり・のぞみ)
一九六一年、高知県生まれ。京都大学文学部卒。在学中は同大学SF研究会に所属。出版社勤務を経て、翻訳家・評論家。近著に、豊崎由美氏との共著『文学賞メッタ斬り!リターンズ』。
既刊本
Sweet Blue Age
いま、最も鮮烈な書き手たちからあなたへ。あわいあわい初恋から、あてのない夜の彷徨、性のかなしみまで、甘く憂鬱な「あのころ」を閉じこめた、7つのものがたり。
[ 著者 ]
有川浩 角田光代 坂木司 桜庭一樹
日向蓬 三羽省吾 森見登美彦
 
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