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T.R.Y.北京詐劇
勝つのはどっちだ!
中国古代遺跡に隠された暗号とは?
T.R.Y.北京詐劇/井上尚登 T.R.Y.北京詐劇/井上尚登
その男は詐欺師だった。
歴史を騙し、国家を欺き、中国の未来を変えた男、伊沢修、1916年、上海。伊沢の許を一人の男が訪れる。
「かつての盟友・関を救うため、袁世凱を失脚させて欲しい」。
欲望の渦中にいる中国最高権力者に近づくため、伊沢は北京に移り、史上最強の食材と料理人を揃え、壮大な宴席を催すことをたくらむ。美味に酔いしれる袁世凱、上海を牛耳るユダヤ系財閥シャミールの見守る中、伊沢はある提案を持ちかける。「遺跡を一つ、掘らせていただけませんでしょうか?」。殷の遺跡に隠された財宝、それは、袁世凱の野望・皇帝即位の正当性を裏付けるものだった――。
時代
前作「T.R.Y.」から四年、革命後の中国。
1911年、辛亥の年。伊沢は上海で、革命家・関虎飛と出逢う。清を倒し皇帝を倒すため、孫文は武装蜂起を計画していた。度重なる失敗で資金は枯渇。関は、命を守ることと引き替えに伊沢に日本陸軍から武器を騙しとることを要求する。伊沢は東京へと向かった。武器奪取の標的は、陸軍大臣になろうという大物、東正信陸軍中将。成功したかに見えた詐欺だが、予想だにせぬ結末が――。
それから四年。辛亥革命が起こり、清王朝は倒れた。乱世の奸雄・袁世凱が権力者の地位を駆けのぼり、革命派は反撃力を失っていく。歴史はうねり大きな分岐点へと到達した。右へ行くべきか左へ行くべきか、あるいはまだ知らぬ道があるのか。ひとびとは悩み、歴史もまた逡巡していた――。
著者プロフィール
井上尚登(いのうえ なおと)
1959年、神奈川県生まれ。東海大学工学部卒。1999年「T.R.Y.」で第19回横溝正史賞正賞を受賞。
著書に「C.H.E.」「キャピタル ダンス」「リスク」。
既刊本
T.R.Y.(文庫)
T.R.Y.(文庫)
織田裕二 in 「T.R.Y.」
織田裕二
in「T.R.Y.」
T.R.Y.(コミック)
T.R.Y.(コミック)

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