わたし、川村七竈十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった。
少女七竈と七人の可愛そうな大人/桜庭一樹

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少女七竈と七人の可愛そうな大人/桜庭一樹
内容紹介
【文庫】
いんらんの母から生まれた少女、七竈は自らの美しさを呪い、鉄道模型と幼馴染みの雪風がけを友に孤高の日々をおくるが−−直木賞作家のブレイクポイントとなったこよなくせつない青春小説。

■今月の角川文庫編集長
今月の角川文庫編集長

少女七竈と七人の可愛そうな大人/桜庭一樹
内容紹介
【書籍】
川村七竃は美しいかんばせを持って生まれた呪われた美少女。鉄道を愛し、孤高に生きる。いんらんな母は、すぐに新しい恋におちて旅に出る。祖父と二人の日々。周囲から常に注目される彼女が心を許すのは親友の雪風だけだ。二人でつくる鉄道模型の世界。完成された世界。母のかつての男の訪問、噂をききつけたスカウトの誘い、可愛そうな大人たちの騒ぎはだんだんと七竈を巻き込んで――。

著者:桜庭一樹
図書館塔に住む少女探偵の活躍を描いた「GOSICK」(富士見ミステリー文庫)がヒット。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」(富士見ミステリー文庫)などの作品で少女の姿を繊細に、残酷に描き喝采を受ける。他に「少女には向かない職業」(東京創元社ミステリ・フロンティア)、「ブルースカイ」(ハヤカワ文庫JA)など。
登場人物
<少女七竈と雪風と後輩と犬>

川村七竈 呪われた美少女にして、主人公。旭川に暮らし、鉄道を愛する高校生。
桂 雪風 七竈と同じ呪われたかんばせをもつ少年。
緒方みすず 雪風にあこがれる少女。七竈の元を度々訪れる。七竈と雪風の後輩。
ビショップ ジャーマンシェパード。元警察犬。

<七人の大人> 七竈と関わる、七人の大人たち。

川村優奈 ある日ある衝動に駆られてから、いんらんに男を求め流離う旅人。七竈の母。
桂多岐 雪風の母。桂を自分のものにしようと六人の子を生んだ。優奈とは昔からの友人。書店でのパートで生計を立てる。
 かつて絶世の美男子だった。雪風の父。働かない。
田中教諭 小学校の教員。川村優奈の同僚だった。七竈の小学校のときの担任。
田中妻 田中とは、同じ小学校の教員を務めていた。
梅木 七竈をスカウトする芸能プロダクションの社員。七竈を外の世界に誘う。
放浪の嘘つき 流れるように嘘を吐き、物語を語る。放浪の人。

七竈
バラ科の落葉木で、紅葉時は燃えるように美しく色づく。
非常に燃えにくい木で、炭にするには七度竈に入れなくてはならないと言われ、そうして作った炭は非常に上質であるとされる。
「七竈。七竈。竈の中で燃えつづけて、よい炭になる」