青春文学大賞
『りはめより100倍恐ろしい』木堂椎
『りはめより100倍恐ろしい』木堂椎
『りはめより100倍恐ろしい』木堂椎

木堂 椎(こどう しい)
■受賞の感想

大学卒業までに、つまりモラトリアム終了までに作家デビューすることが目標だったので、こんなに早く達成できて喜びと驚きで胸がいっぱいです。勉強時間や睡眠時間を削って、(というかなくして)赤点や目の下にクマを作ってまで書き続けた甲斐がありました。編集者の方々並びに家族や恩師や友人、そして作中の一発芸がつまらないさぶすぎると揶揄されまくりでヘコんでいた所、快くネタを提供してくれたバスケ部あっくんに特に感謝しています。
「りはめ」は長編では2作目の作品で、1作目があまりにも底抜けに明るすぎた学園ものだったのでその反動で書きました。基本的に善人がいませんし、自分でも随分と陰険な話だと思います。青春という言葉の持つ負の部分、残酷さや幼さや嫉妬や葛藤、それらだけを全て詰め込んだ形となりました。これを読んで下さった方の、心に黒い蟠りが出来ることを祈っております。

そしてその黒い蟠りがずっと残ってくれるのであれば、作者として本望であります。
今後は、三人称にも女主人公にもSFにもミステリにも童話にもいわゆるお涙頂戴にも連作短編にもショートショートにも、様々な分野に意欲的に挑戦し発表できたらいいなあと思っております。
応援、よろしくお願い致します。


野性時代 第1回 野性時代青春文学大賞受賞者 木堂 椎さんのインタヴューは
野性時代3月号にてご覧いただけます。

選考委員の選評より
ここまで感情を揺さぶるパンチ力に強さを感じた

 読者選考委員/白土やよい


『りはめ』には、社会生活におけるリアルとスリルが詰まっている。鮮烈な印象だった

 読者選考委員/鈴木慶子
読み手の器量を問われる作品だ

 丸善平塚店長/小板橋頼男


まぎれもなくこれは今までにない新しい才能だと思う

 ブックストア談・浜松町店/村上裕子

すべての偉大なる作品は青春文学なのだ。書籍
Sweet Blue AgeSweet Blue Age

有川浩 角田光代 坂木司 桜庭一樹 日向蓬
三羽省吾 森見登美彦


発売日:2006年2月21日
定価(税込):1470円

いま、最も鮮烈な書き手たちからあなたへ。あわいあわい初恋から、あてのない夜の彷徨、性のかなしみまで、甘く憂鬱な「あのころ」を閉じこめた、7つのものがたり。
Sweet Blue Age

すべての偉大なる作品は青春文学なのだ。 角川文庫復刊


いちご白書
いちご白書

ジェームズ・クネン
訳:青木日出夫


発売日:2006年2月25日
定価(税込):580円

「人々はひとりぼっちではない。しかし、そのかわり孤独である。自分を知らず、自分のことなど気にもとめず、また気にかけてもらおうともしない群衆の真ん中でしか感じられないような孤独がここにある・・・。ぼくたちはこれからも闘うだろう」 六〇年代末、コロンビア大学の激しい闘争を背景に、悲しみと憤りを抱えた一学生が声をあげ、世界中でカリスマ的な支持を得た。自由を求める十九歳の奔放な感性を刻む、青春文学の名著。解説・森達也


十九歳のジェイコブ十九歳のジェイコブ

中上健次

発売日:2006年2月25日
定価(税込):540円

<この世界が腹立たしくってしょうがない。人生の真実なんて、たかが知れている。>ジェイコブ、十九歳。肌にひりつくセックスへの衝動。クスリで濁った頭。身体に染みついたジャズのリズム。この感覚だけが、ジェイコブの真実だ。路上にさまよい暮らすうちに膨れあがった愛と憎しみは、次第に殺意へと転化してゆく―。抑圧に咆哮する魂の遍歴、読む者を焼き尽くす鮮烈な青春文学!解説・斎藤環


十九歳のジェイコブ陽のあたる坂道

石坂洋次郎

発売日:2006年2月25日
定価(税込):820円

女子大生・たか子は、経営者・田代の娘の家庭教師になった。裕福で幸福そうに見えながら出生の秘密を抱えた田代家は、優等生の雄吉、型破りの信次、足の悪いくみ子が、明るく寄り添って暮らしていた。人生を肯定的に切りひらこうとする信次と、まっすぐな性格のたか子はやがて心を通わせるようになるが―。奔放で闊達、自由な空気に満ち溢れた、胸のすく青春文学の王道!解説・池上冬樹


詳細