「クローズド・ノート」刊行記念キャンペーンとして、「キャッチコピー・コンテスト」を開催しましたところ、発売直後から素敵なキャッチコピーが続々と編集部に寄せられました。応募総数は348通。本当に熱意溢れるキャッチコピーをお寄せいただき、ありがとうございました。
選考については、雫井氏、担当編集者A、宣伝部Sの3名の目から見て、それぞれの一押しの作品を当選作として挙げることにしました。その3編に並べて、惜しくも選に洩れながらも秀逸に感じたものの中から7編を取り上げ、簡単にコメントを付記しました。ほかにも優れた作品はあるのですが、全部をご紹介できないこと、どうかお許しください。 |
 |
|



読み返すほどに味わいが増すコピーだと思います。格助詞「の」が連続する、一見ぎこちない言い回しながら、「大切にしまってあった自分」「頭を撫でられた気持ち」という柔らかいフレーズが、前の言葉を包み込むように受け止めていて、全体として、とても詩的な香りが漂う一文になっています。自分の中にある純粋さ、ひた向きさが、登場人物たちのそれと響き合うことで、心の上のほうへと浮き上がってくる……そんな読後感が作中のキーワードを使うことなく、作者自身の言葉でうまく表現されていて素晴らしいと思いました。(雫井)


「クローズド・ノート」に込められたメッセージを非常に的確に無駄なく表現され、かつ言葉のリズムが気持ちよいこの作品を選びました。(編集A)


小説自体が現在のお話(日記もそんなに古いものではないのに)なのに、どこか懐かしく、そして心地よく、深呼吸が出来た作品。このコピーは自分自身も20歳に戻った気持ちで好感が持てた作品です。(宣伝部S)
※以上の3名の方には、「ドルチェビータ・ミニの万年筆」をお送りさせていただきます。

シンプルに、けれど単純ではない言い回しで作品の雰囲気を表現していると思いました。(雫井)

■冷え切った心を温めてくれました。乾いた心を潤してくれました。私の心を救ってくれました。
感情の振れ幅がニュートラルからプラスではなく、マイナス(冷・乾)からプラス(温・潤)である分、コピーに熱を感じました。(雫井)

■記憶の底から忘れかけていた青春が鮮やかに蘇ってきました…この本を読んでいる間 私は あの日の私に戻っていたのです。
最後の「のです」が、モノローグ的な文章を引き締めて、コピーに力を与えていると思います。(雫井)

大きなことを、さらりと嫌味なく言ってしまっているところが、いいなと思いました。(雫井)

■どこまでも切ない恋愛小説。このやさしい世界からしばらくの間抜け出せなくなります。
実際に「クローズド・ノート」を売ってくださっている書店の店長さんからのご応募です。店頭にいる読者に「訴求」するという点では、一番のコピーだと感じました。(編集A)

■このノートには、数式や化学式なんて書かれていない。そこにあるのは、溢れるほどの優しさと、純粋に人を愛する気持ち。想いは伝わる。きれいなともしびに照らされながら――
キャッチコピーとしては「長すぎ」の感はありましたが、「ノート」と「ともしび」の使い方が上手い!と感じました。(編集A)

■あふれだす想い。かわりゆく運命。すべてはノートが開かれた瞬間から……
これから読む人に「いったいどんな話なのかな……」というワクワク感があって良いと思いました(宣伝S)
|