明暗

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
656
ISBN:
9784041061770

明暗

  • 著者 夏目 漱石
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
656
ISBN:
9784041061770

日本近代文学の最高峰、漱石未完の絶筆。

幸せな新婚生活を送っているかに見える津田とお延。だが、津田の元婚約者の存在が夫婦の生活に影を落としはじめ、漠然とした不安を抱き――。複雑な人間模様を克明に描く、漱石の絶筆にして未完の大作。 幸せな新婚生活を送っているかに見える津田とお延。だが、津田の元婚約者の存在が夫婦の生活に影を落としはじめ、漠然とした不安を抱き――。複雑な人間模様を克明に描く、漱石の絶筆にして未完の大作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「明暗」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ちょっとどこの文庫で読んだか、これも失念していますが、漱石、なんだかんだと主要作品は概ね読みました。 この作品、完結まで書いていたらどんな作品になったのでしょうね?章題もふらず、新聞連載でずっと書いて ちょっとどこの文庫で読んだか、これも失念していますが、漱石、なんだかんだと主要作品は概ね読みました。 この作品、完結まで書いていたらどんな作品になったのでしょうね?章題もふらず、新聞連載でずっと書いていたので、長いですし、決して読みやすくはないので……でも文豪の未完小説、というのには惹かれますね。 ラスコーリニコフに対するソーニャ、出てきそうなところで終わってしまっているようだったのが残念でならないです。 …続きを読む
    山口透析鉄
    1982年09月25日
    18人がナイス!しています
  • 津田とお延のあれやこれ。狭いコミュニティの中のもどかしさが現実に則しており、その人間関係の微妙なずれから生まれる心理描写に大幅のページ数を割いている。所作一つ心情一つをこぼさず文字にしているのだから本 津田とお延のあれやこれ。狭いコミュニティの中のもどかしさが現実に則しており、その人間関係の微妙なずれから生まれる心理描写に大幅のページ数を割いている。所作一つ心情一つをこぼさず文字にしているのだから本の分厚さも頷ける。かといって冗長かと言えばそんなこともなく、人物と景色が浮き上がってくるばかりだから、漱石の文章のパワーを感じる。今読んでも古くささが一切ないことが凄い。絶筆になってしまったのは悲しいけれど明るく救いがある続きの想像は自由にできるのだから、その余白を楽しむような気持ちで余韻に浸ろうと思う。 …続きを読む
    米笠鹿
    2022年04月24日
    10人がナイス!しています
  • 未完。もっと読んでいたかった。でも、自分なりの解釈で完結させた。 昼ドラ的ドロドロを美しくさえする詩的かつ的確な文章、間、会話。惚れ惚れするほどの心情表現(それが妄想、疑心暗鬼、自己嫌悪といった醜いもの 未完。もっと読んでいたかった。でも、自分なりの解釈で完結させた。 昼ドラ的ドロドロを美しくさえする詩的かつ的確な文章、間、会話。惚れ惚れするほどの心情表現(それが妄想、疑心暗鬼、自己嫌悪といった醜いものでさえも)。秘める人たちは回りくどく、もどかしい。ただ、それが渦中にいる人たちのありのままなのかもね。そしてその内側の言葉にできない感情も表現しまう、これこれ。 うん、やっぱり漱石作品だな。 ただ、以前の作品の激しさ、苦しさとはまた別の種類の作品のような気がした。次の次元に行こうとしてたのかな、などと。 …続きを読む
    ゆきだるま
    2019年08月05日
    5人がナイス!しています

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