- 著者 林 芙美子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2017年10月25日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 416
- ISBN:
- 9784041061534
浮雲
- 著者 林 芙美子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2017年10月25日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 416
- ISBN:
- 9784041061534
波乱の人生に委ねながら恋に生きる、男と女の物語
第二次大戦下、義兄の弟との不倫に疲れ仏印に渡ったゆき子は、農林研究所員富岡と出会う。様々な出来事を乗り越え、二人は屋久島へと辿り着いた――。敗戦後、激動の日本で漂うように恋をした男と女の物語。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「浮雲」感想・レビュー
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敗戦後の虚無文学。林芙美子の吹けば飛ぶよな虚無たい心象はこの作品に限らないが、『放浪記』なんかはアナーキーかぶれな奔放な文体が虚無癖を支えているのが魅力的だ。一方の本作では仏印でのカラフルな記憶が、戦 …続きを読む2021年04月01日16人がナイス!しています
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桐野夏生さんの「ナニカアル」を読んで興味が湧いた林芙美子。 「放浪記」は読みづらくて途中リタイアしましたが、この作品はサクサク読めました。 敗戦の色が徐々に見え始めた頃、仕事で渡った仏印(フランス領イン …続きを読む2024年01月18日10人がナイス!しています
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高峰秀子さん主演の映画を観て大泣きした原作 戦中戦後の混乱を舞台に男の浮気な心情とすがる女の哀切が延々描かれ、人生に意味はないことを突きつける 著者が従軍記者として見聞したであろう南方の自然描写が彩り …続きを読む2018年02月28日6人がナイス!しています