里山奇談

里山奇談

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年06月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784041050781

里山奇談

  • 著者 coco
  • 著者 日高 トモキチ
  • 著者 玉川 数
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年06月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784041050781

野山を渉猟する”生き物屋”が蒐集した、里山の妖しく不思議なお話。

神の棲む山と人間の暮らす地、その境界に広がる里山――。
そこにはさまざまな生命とともに、不思議が息づいている
野山を渉猟し、昆虫や動植物をこよなく愛する“生き物屋”が集めた、里山の奇しき物語。

■土地の人は誰でも知っている“立ち入ってはならない”場所。人が住みたがらない場所は、なぜ封鎖されないのか?――「ヱド」。

■川岸の暗闇に静かに明滅する蛍の光。たくさんの蛍が飛ぶ夜を示すことばに秘められた、ある風習があった。――「ほたるかい」

■遠い昔、参列した”狐の嫁入り”。幼い自分と美しい花嫁が両端を持つ綱を離すまいとした記憶。だが、母の話で意外なことが判明する。――「山野辺行道」

■とある国際的なイベントのため道路交通網の整備が始まったときのこと。山を削ると祟られると年寄りたちが騒ぎだした。やがて奇妙な事故が頻発しはじめる。――「蛇の道」

■ダムに沈んだ小さな集落。かつてそこには、決して入ってはならぬ“湯”があった。その湯は“罪を犯した者”が判別できるというのだが……。――「カンヌケサマ」

戦慄するのになぜかなつかしく、愛おしい。里山の奇妙な話から、日本の原風景が立ち上がる……

神の棲む山と人間の暮らす地、その境界に広がる里山――。
そこにはさまざまな生命とともに、不思議が息づいている
野山を渉猟し、昆虫や動植物をこよなく愛する“生き物屋”が集めた、里山の奇しき物語。

■土地の人は誰でも知っている“立ち入ってはならない”場所。人が住みたがらない場所は、なぜ封鎖されないのか?――「ヱド」。

■川岸の暗闇に静かに明滅する蛍の光。たくさんの蛍が飛ぶ夜を示すことばに秘められた、ある風習があった。――「ほたるかい」

■遠い昔、参列した”狐の嫁入り”。幼い自分と美しい花嫁が両端を持つ綱を離すまいとした記憶。だが、母の話で意外なことが判明する。――「山野辺行道」

■とある国際的なイベントのため道路交通網の整備が始まったときのこと。山を削ると祟られると年寄りたちが騒ぎだした。やがて奇妙な事故が頻発しはじめる。――「蛇の道」

■ダムに沈んだ小さな集落。かつてそこには、決して入ってはならぬ“湯”があった。その湯は“罪を犯した者”が判別できるというのだが……。――「カンヌケサマ」

戦慄するのになぜかなつかしく、愛おしい。里山の奇妙な話から、日本の原風景が立ち上がる……

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「里山奇談」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 【図書館本】読友さんレビューで知ったこの本。読みながら何度もおもしろい‼︎と叫びました。 現代版遠野物語のような、不思議でちょっと怖い体験をまとめた本書。読みながら今もなお人の手が入ってない、畏怖すべき 【図書館本】読友さんレビューで知ったこの本。読みながら何度もおもしろい‼︎と叫びました。 現代版遠野物語のような、不思議でちょっと怖い体験をまとめた本書。読みながら今もなお人の手が入ってない、畏怖すべき山が残っていることに喜びも感じる。 黄昏れ、松虫では全身激しく鳥肌がたち、蛇の睦事、おまっしらっさん、ほたるかい、山野辺行道では虫の知らせのような第六感や昔からの風習の美しさ、目に見えない隣人の存在に心が熱くなった。まだこういう世界が残るなら、現代日本もまだまだ捨てたもんじゃない、なんて。 …続きを読む
    ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
    2018年07月31日
    145人がナイス!しています
  • 【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の三・和洋折衷編〉(2017年8月21日-31日)】私は虫が苦手である。虫好きのcoco氏らが書いてる&撮っている写真が載っているであろうから、絶対にバリバリに虫登場だろうと恐々手に取 【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の三・和洋折衷編〉(2017年8月21日-31日)】私は虫が苦手である。虫好きのcoco氏らが書いてる&撮っている写真が載っているであろうから、絶対にバリバリに虫登場だろうと恐々手に取ったら…あら、そんなことはなく、田舎出の私にはとても懐かしく、怖いお話を読んでいるのに、なぜかじんわりと心温かく優しい気持ちで読みきらせて頂きました。最近色々怪奇譚集が出ておりますが、その中でも充実して読み応えもある作品集でした!続編が出たらまた読みたいです。 …続きを読む
    nuit@積読消化中
    2017年08月25日
    116人がナイス!しています
  • 生き物屋と称される生物愛好者達が里山で遭遇した奇談集。淡々とした語り口で綴られていて怖さ控えめだが一歩間違えばどうなってたかわからない底知れない畏怖が漂っている。印象に残ったのは畏怖と清々しさを感じた 生き物屋と称される生物愛好者達が里山で遭遇した奇談集。淡々とした語り口で綴られていて怖さ控えめだが一歩間違えばどうなってたかわからない底知れない畏怖が漂っている。印象に残ったのは畏怖と清々しさを感じた『神木と御鈴』と不思議だけど温かい気持ちになった『おかえりの蜂』。続編もあるようなので読んでみよう。 …続きを読む
    ままこ
    2018年08月22日
    89人がナイス!しています

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