これからお祈りにいきます

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041047514
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これからお祈りにいきます

  • 著者 津村 記久子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041047514

芥川賞作家が瑞々しく描き出す、不器用な私たちのまっすぐな祈りの物語。

人型のはりぼてに神様にとられたくない物をめいめいが工作して入れるという奇祭の風習がある町に生まれ育ったシゲル。祭嫌いの彼が、誰かのために祈る――。不器用な私たちのまっすぐな祈りの物語。 人型のはりぼてに神様にとられたくない物をめいめいが工作して入れるという奇祭の風習がある町に生まれ育ったシゲル。祭嫌いの彼が、誰かのために祈る――。不器用な私たちのまっすぐな祈りの物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「これからお祈りにいきます」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 人が何かに強く『お祈り』をする時は、その何かのこと、そして、誰かのことを強く思い、さまざまな努力をします。そんな中で『祈り』を捧げるという行為は、そんな祈りを捧げる主人公たちの行動を、そして、心のあり 人が何かに強く『お祈り』をする時は、その何かのこと、そして、誰かのことを強く思い、さまざまな努力をします。そんな中で『祈り』を捧げるという行為は、そんな祈りを捧げる主人公たちの行動を、そして、心のあり様も変えていく、そんな物語がこの作品には描かれていたのだと思います。一種の”青春もの”とも言える世界観の中に、『祈り』をテーマに書かれた二つの物語から構成されたこの作品。冒頭からは全く予想できないとても爽やかな結末に、ほんの少しだけれど確かに一歩前に進むことのできた、そんな主人公たちの未来を感じた作品でした。 …続きを読む
    さてさて
    2022年07月11日
    183人がナイス!しています
  • ここのところ,‘お仕事小説’でない方の津村記久子さんを読んでる。これはかなりファンタジーに寄った津村さん。そういや浮遊霊が登場する作品もあったしこっちでもやっぱり津村記久子の文章だ。主人公も,お話も淡々 ここのところ,‘お仕事小説’でない方の津村記久子さんを読んでる。これはかなりファンタジーに寄った津村さん。そういや浮遊霊が登場する作品もあったしこっちでもやっぱり津村記久子の文章だ。主人公も,お話も淡々と進む,けど最後に人の善意に胸が熱くなる。作品は二つあってどっちもよかった。特にサイガサマの方は町の人みんなで臓器やら体の一部を作って捧げるなんてユニークで面白いじゃない。「神通力弱めのカミサマ」ってところがホントにらしいなぁっていう造形。よかったです。 …続きを読む
    修一郎
    2023年08月30日
    124人がナイス!しています
  • 津村記久子さん初読み。なんと芥川賞作家なのですね。本作品は男子高校生と男子大学生が主人公の二編。共通するのは「祈り」。本作品を開いて、まずはびっしと字に埋め尽くされているのにびっくり。読み始めは手ごわ 津村記久子さん初読み。なんと芥川賞作家なのですね。本作品は男子高校生と男子大学生が主人公の二編。共通するのは「祈り」。本作品を開いて、まずはびっしと字に埋め尽くされているのにびっくり。読み始めは手ごわい。知らない言葉が多くて、「ウィッカーマン」調べちゃいましたよ。男子高校生は家庭、そして街の独自信仰祭にいら立ち、怒りをもって暮らしている。男子大学生は恐怖と不安のなかで京都にこもってくらしている。主人公たちに共感。高校生の頃の自分を回顧しました。不思議な魅力に巻き取られる作品です。著者の他作品も読んでみたい …続きを読む
    じょんじょん
    2020年02月07日
    90人がナイス!しています

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