死者の書(下)

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カドコミ
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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年04月25日
判型:
B6変形判
商品形態:
コミック
ページ数:
198
ISBN:
9784047340589
カドコミ
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死者の書(下)

  • 著者 近藤 ようこ
  • 原作 折口 信夫
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年04月25日
判型:
B6変形判
商品形態:
コミック
ページ数:
198
ISBN:
9784047340589

日本幻想文学屈指の傑作を漫画化。古代へと誘う魂の物語、ついに完結!

時は八世紀半ば、奈良の都・平城京が栄えた頃。二上山の峰の間に、荘厳な俤びとの姿を見た藤原南家の娘――郎女は、館から姿を消し、女人禁制の万法蔵院に入り込む。「姫の咎は、姫が贖う」――長期の物忌みに入った郎女の元に、五十年前、謀反の罪で斬首された滋賀津彦の亡霊が現れる。その、白玉が並んだような、白い骨ばかりの指を見た郎女は――。日本民俗学の基礎を築いた折口信夫の傑作小説を、近藤ようこが初読四十年にして、宿願の漫画化。古代へと誘う魂の物語、完結の下巻。 時は八世紀半ば、奈良の都・平城京が栄えた頃。二上山の峰の間に、荘厳な俤びとの姿を見た藤原南家の娘――郎女は、館から姿を消し、女人禁制の万法蔵院に入り込む。「姫の咎は、姫が贖う」――長期の物忌みに入った郎女の元に、五十年前、謀反の罪で斬首された滋賀津彦の亡霊が現れる。その、白玉が並んだような、白い骨ばかりの指を見た郎女は――。日本民俗学の基礎を築いた折口信夫の傑作小説を、近藤ようこが初読四十年にして、宿願の漫画化。古代へと誘う魂の物語、完結の下巻。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「死者の書(下)」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 上巻に引き続き著者の独特の絵柄に魅了されつつ読む。ただやはり大津皇子の場面がほぼ省かれており、中将姫の行動が中心。目覚めた大津皇子との交感というより、大津皇子と山越え阿弥陀来迎が同一化されてる気がする 上巻に引き続き著者の独特の絵柄に魅了されつつ読む。ただやはり大津皇子の場面がほぼ省かれており、中将姫の行動が中心。目覚めた大津皇子との交感というより、大津皇子と山越え阿弥陀来迎が同一化されてる気がするなあ、本書の中では。折口の『死者の書』とは違った読後感ながら、平城の上古の昔に遊ぶような趣は両者共に共通している。ただ最後、折口の贅を尽くした当麻曼荼羅の描写に対して、姫の行動を持ってきたため、その部分を読む感じは随分と違ってみえる。本書を読んでその世界に嵌れた方は、是非とも小説も読んでもらいたいなあ。 …続きを読む
    HANA
    2022年04月02日
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  • 古代へと、曼荼羅、当麻寺へとこの本が誘ってくれる。仏の教えの道筋が・・ 古代へと、曼荼羅、当麻寺へとこの本が誘ってくれる。仏の教えの道筋が・・
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