望み

平穏だった家族が少年事件によって崩れていくさまを描く心理サスペンス。

  • 著者 雫井 脩介
  • 定価  1728円(本体1600円+税)
  • 発売日:2016年09月05日

平穏だった家族が少年事件によって崩れていくさまを描く心理サスペンス。

東京のベッドタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登(いしかわかずと)と校正者の妻・貴代美(きよみ)。
二人は、高一の息子・規士(ただし)と中三の娘・雅(みやび)と共に、家族四人平和に暮らしていた。
規士が高校生になって初めての夏休み。友人も増え、無断外泊も度々するようになったが、二人は特別な注意を払っていなかった。
そんな夏休みが明けた9月のある週末。規士が2日経っても家に帰ってこず、連絡すら途絶えてしまった。
心配していた矢先、息子の友人が複数人に殺害されたニュースを見て、二人は胸騒ぎを覚える。
行方不明は三人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。息子は犯人なのか、それとも……。
息子の無実を望む一登と、犯人であっても生きていて欲しいと望む貴代美。揺れ動く父と母の思い――。
『火の粉』の不穏な空気感と『クローズド・ノート』の濃密な心理描写。
両方を兼ね備え、執筆時、著者が最も悩み苦しみ抜いた、渾身の力作。

おすすめコメント

究極の状況に置かれて初めて知る家族の心情、息子の決意に触れ、
悲しみとともに名付けようのない感情が押し寄せてきた。
―中江有里さん(女優・作家)〈「週刊新潮」10/31号より〉

家族の絆や希望とは何なのかをとことん追求した秀作。雫井脩介の新たな代表作だろう。
―池上冬樹さん(書評家)〈月刊ジェイ・ノベル11月号より〉

読者モニターレビュー

生々しい心理描写に、小説を読む喜びを久しぶりに思い出しました。
今後、世代を超えて読まれる小説になるのではないかと確信しています。(30代女性)

一人の母親として、読んでいて本当に切なくなる一冊でした。
読んだ後、タイトルと物語の内容がとても合っていると思い、それがまた切なさをそそりました。(60代女性)

私も三人の子供を持つ父親として、こんな究極の選択をせまられたらどうするか、そして何もない平凡な日常がどれだけ幸せなのか考えさせられた。(50代男性)

著者紹介

雫井脩介 (しずくい・しゅうすけ)

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年に第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』でデビュー。04年に『犯人に告ぐ』を刊行、翌年には第7回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラーとなる。その他の著書に『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『つばさものがたり』『検察側の罪人』『仮面同窓会』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』などがある。

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