はだれ雪

はだれ雪

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年12月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
448
ISBN:
9784041036341

はだれ雪

  • 著者 葉室 麟
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年12月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
448
ISBN:
9784041036341

『蜩ノ記』の葉室麟が描ききった、心震わすもう一つの「忠臣蔵」!

諦めず、迷わず、信じた道を一筋に――

謎の刃傷事件を起こした浅野内匠頭。
彼が密かに残した”最期の言葉”とは。
言葉を聞いた勘解由の、秘めたる想いの行方は。

直木賞作家が描く、かつてない「忠臣蔵」!


元禄十四年(1701)十一月。
若くして扇野藩の馬廻り役・中川三郎兵衛の後家となった紗英【さえ】は、江戸からやってくる永井勘解由【ながいかげゆ】という人物の接待役兼監視役を命じられた。 
勘解由は旗本であり、幕府の目付役だったが、将軍・徳川綱吉の怒りにふれて扇野藩にお預けの身になったという。

この年、江戸城内で、播州赤穂の大名・浅野内匠頭が、高家筆頭、吉良上野介を斬りつける刃傷事件が起きていた。浅野内匠頭は理由を問われぬまま即日切腹。だが勘解由は、老中に切腹の見合わせを進言し、また切腹の直前、襖越しにひそかに浅野内匠頭の"最後の言葉"を聞いたという。この行いが将軍、徳川綱吉の知るところとなり、機嫌を損じたのだった。

雪が舞い散る中、屋敷に到着した勘解由を迎え入れた紗英は、役目を全うしようとするが――。

身分を隠し、勘解由の元を訪れる赤穂浪士。
勘解由のやさしさに惹かれてゆく紗英。
扇野藩に、静かに嵐が忍び寄る。

これまでにない視点から「忠臣蔵」の世界を描き、新たな感動を呼び起こす歴史時代長編!

≪熱き信念が胸を打つ、扇野藩シリーズ≫
諦めず、迷わず、信じた道を一筋に――

謎の刃傷事件を起こした浅野内匠頭。
彼が密かに残した”最期の言葉”とは。
言葉を聞いた勘解由の、秘めたる想いの行方は。

直木賞作家が描く、かつてない「忠臣蔵」!


元禄十四年(1701)十一月。
若くして扇野藩の馬廻り役・中川三郎兵衛の後家となった紗英【さえ】は、江戸からやってくる永井勘解由【ながいかげゆ】という人物の接待役兼監視役を命じられた。 
勘解由は旗本であり、幕府の目付役だったが、将軍・徳川綱吉の怒りにふれて扇野藩にお預けの身になったという。

この年、江戸城内で、播州赤穂の大名・浅野内匠頭が、高家筆頭、吉良上野介を斬りつける刃傷事件が起きていた。浅野内匠頭は理由を問われぬまま即日切腹。だが勘解由は、老中に切腹の見合わせを進言し、また切腹の直前、襖越しにひそかに浅野内匠頭の"最後の言葉"を聞いたという。この行いが将軍、徳川綱吉の知るところとなり、機嫌を損じたのだった。

雪が舞い散る中、屋敷に到着した勘解由を迎え入れた紗英は、役目を全うしようとするが――。

身分を隠し、勘解由の元を訪れる赤穂浪士。
勘解由のやさしさに惹かれてゆく紗英。
扇野藩に、静かに嵐が忍び寄る。

これまでにない視点から「忠臣蔵」の世界を描き、新たな感動を呼び起こす歴史時代長編!

≪熱き信念が胸を打つ、扇野藩シリーズ≫

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

はだれ雪 が含まれている特集

「はだれ雪」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 良かった・・余韻にいまだ浸っている。『悔いず、迷わず、心満ちて生きていくこと』これが紗英の本願。流罪になった目付・勘解由の漢気。かくありたいものですねと、世に、自分に問いたい。忠臣蔵が絡むとあってはや 良かった・・余韻にいまだ浸っている。『悔いず、迷わず、心満ちて生きていくこと』これが紗英の本願。流罪になった目付・勘解由の漢気。かくありたいものですねと、世に、自分に問いたい。忠臣蔵が絡むとあってはやはり読みたくなる作品。葉室作家これは良い!浅野内匠頭の『最期の言葉』がポイントになるのだが、妻を、家族を思うことが御家を、民を思いやることへとつながる、優しくも一本筋の通った凛とした話となったようだ。どこぞの誰かに聞かせたい。途中の揺れる女心は葉室作家の得意とするところか。画と題字がその意味と共に効いていた。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2016年02月18日
    115人がナイス!しています
  • おそらくは中山道沿いの扇野藩を舞台とした長編。浅野内匠頭が吉良上野介を相手に刃傷に及んだことから始まる有名な「赤穂浪士討ち入り」事件。幕府の目付だった永井勘解由は、切腹の直前の内匠頭の最期の言葉を聞い おそらくは中山道沿いの扇野藩を舞台とした長編。浅野内匠頭が吉良上野介を相手に刃傷に及んだことから始まる有名な「赤穂浪士討ち入り」事件。幕府の目付だった永井勘解由は、切腹の直前の内匠頭の最期の言葉を聞いたと噂され、将軍の勘気を被り、扇野藩に配流となる。接待役として側に仕えることになった紗英との交流を描きつつ、赤穂浪士・寺坂吉右衛門と吉良の旧臣・山吉新八が協力して勘解由を江戸に送るエピソードを絡め、「討ち入り」により運命を変えられた人々の姿を透かし彫りにする。「はだれ雪」を謳った古歌に基づいた着想が美しい。 …続きを読む
    藤枝梅安
    2016年02月17日
    93人がナイス!しています
  • 葉室麟は新作をコンスタントに読んでいる作家です。多作ゆえにクオリティの劣化を心配していましたが、少し持ち直した感じがします。本作は忠臣蔵のサイドストーリー、仇討が主題ではなく愛・家族の物語です。「はだ 葉室麟は新作をコンスタントに読んでいる作家です。多作ゆえにクオリティの劣化を心配していましたが、少し持ち直した感じがします。本作は忠臣蔵のサイドストーリー、仇討が主題ではなく愛・家族の物語です。「はだれ雪」の渋味と箏、笛の調べが相俟って素敵な情景を醸し出しています。 …続きを読む
    starbro
    2016年01月27日
    91人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品