日本再発見 芸術風土記

日本再発見 芸術風土記

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044094881
label

日本再発見 芸術風土記

  • 著者 岡本 太郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044094881

武骨で泥くさい、日本人の生命力!――日本中を歩き、考え、撮った名作紀行

「逞しく人間が息をし、生活する場所には、どこでも第一級の芸術があり得る。」戦後、縄文との鮮烈な出会いを果たした太郎は、同時代の日本を歩く旅を思い立つ。多忙な制作の合間に訪れる、秋田、岩手、京都、大阪、出雲、四国、長崎。各地で目のあたりにする人や風土は、失われた原始日本をしのばせると同時に、伝統と近代にひき裂かれた現代日本の矛盾を鋭く突きつけるものだった。著者撮影の写真を完全収録。解説・赤坂憲雄 「逞しく人間が息をし、生活する場所には、どこでも第一級の芸術があり得る。」戦後、縄文との鮮烈な出会いを果たした太郎は、同時代の日本を歩く旅を思い立つ。多忙な制作の合間に訪れる、秋田、岩手、京都、大阪、出雲、四国、長崎。各地で目のあたりにする人や風土は、失われた原始日本をしのばせると同時に、伝統と近代にひき裂かれた現代日本の矛盾を鋭く突きつけるものだった。著者撮影の写真を完全収録。解説・赤坂憲雄

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

秋田
長崎
京都
出雲
岩手
大阪
四国
日本文化の風土

あとがき
解説  赤坂 憲雄

「日本再発見 芸術風土記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 太郎が秋田、長崎、京都、出雲、岩手、大阪、四国をあくまでも芸術家として旅して、その土地の人々や風土を見届け、そこから感じたこと、考えたことを記録したもの。だから「芸術風土記」。根底には「逞しく人間が息 太郎が秋田、長崎、京都、出雲、岩手、大阪、四国をあくまでも芸術家として旅して、その土地の人々や風土を見届け、そこから感じたこと、考えたことを記録したもの。だから「芸術風土記」。根底には「逞しく人間が息をし、生活する場所には、どこでも第一級の芸術があり得る。」との思いがある。迸る思いで各地を訪ね、率直な思いを文章にまとめてあり、興味深い。取材したのは1957・昭和32年頃のはずだから、まだ日本が貧しかった時。その頃の日本各地の姿を知ることもでき、紀行文としても優れている。太郎撮影の写真の完全収録も嬉しい。 …続きを読む
    s-kozy
    2018年03月26日
    56人がナイス!しています
  • 1957年の連載。秋田、長崎、京都など7篇の探訪記で写真は著者撮影。貧しく古い日本を、同情も慰めも抜きに解剖する岡本太郎の気合。長崎ならば、輸入文化による開けた感性はあるが新しい展開がないと断じる。京都な 1957年の連載。秋田、長崎、京都など7篇の探訪記で写真は著者撮影。貧しく古い日本を、同情も慰めも抜きに解剖する岡本太郎の気合。長崎ならば、輸入文化による開けた感性はあるが新しい展開がないと断じる。京都ならば、品や格はあるがモダンを解さず表面だけ真似て、新取の精神を忘れていると厳しい。茶道本来の闘争性、前衛性も京都から回復せよと迫る。アクが薄らいだ大阪に対しては現実的な提案をする。常に体裁を繕わず泥くさい。「ひねこびた」「チマチマした」日本人を否定し、「のびのびと開け」と今もあの世から挑発し続けている。 …続きを読む
    ホークス
    2019年07月28日
    37人がナイス!しています
  • 「ほとんどすべての日本人が、芸術なんて高級なものは自分と関係ないと思いこんでいるし、また事実関係なく生きているといってよいだろう。しかし私はそれが必ずしも悪条件だとは思わない」こう考えて秋田、長崎、京 「ほとんどすべての日本人が、芸術なんて高級なものは自分と関係ないと思いこんでいるし、また事実関係なく生きているといってよいだろう。しかし私はそれが必ずしも悪条件だとは思わない」こう考えて秋田、長崎、京都、出雲、岩手、大阪、四国へと芸術発見に挑んだ太郎の民族学的旅行記。商業の街大阪では苦戦するものの、困難だとかえってファイトが湧く太郎は諦めない。悪いところをズバッと批判するが、その土地の人びとのことを思い、可能性を信じる故の率直さなのだ。そしてこの風土記で、民族独自の民衆のエネルギーという希望を発見した。 …続きを読む
    ロビン
    2022年07月14日
    21人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品