波打ち際の蛍

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041003893
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波打ち際の蛍

  • 著者 島本 理生
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041003893

蛍、あなたに触れたいのに――。

DVで心の傷を負い、カウンセリングに通っていた麻由は、蛍に出逢い心惹かれていく。彼を想う気持ちと不安。相反する気持ちを抱えながら、麻由は痛みを越えて足を踏み出す。切実な祈りと光に満ちた恋愛小説。 DVで心の傷を負い、カウンセリングに通っていた麻由は、蛍に出逢い心惹かれていく。彼を想う気持ちと不安。相反する気持ちを抱えながら、麻由は痛みを越えて足を踏み出す。切実な祈りと光に満ちた恋愛小説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「波打ち際の蛍」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 遥か高みに設置されたひび割れまみれのガラスの床を、いつ崩れるのかと一歩一歩戦々恐々としながら歩いている気分に浸れる恋愛小説でした。 かつての恋人によるDVで心が壊れ、生きることに臆病になっている麻由。そ 遥か高みに設置されたひび割れまみれのガラスの床を、いつ崩れるのかと一歩一歩戦々恐々としながら歩いている気分に浸れる恋愛小説でした。 かつての恋人によるDVで心が壊れ、生きることに臆病になっている麻由。そんな彼女と出会った蛍もまた心に傷を負っていた。もっと彼に近付きたいのに体格差、浮いた血管、節くれだった手など否応なく立ちはだかる性別の壁。 常に緊張感と隣り合わせの仄かな恋路が行き着く先は大人な味付け。このラストは決して悲しいものではない。 …続きを読む
    黒瀬 木綿希(ゆうき)
    2020年07月01日
    148人がナイス!しています
  • 思いのほか、時間のかかった再読となりました。過去のツラい経験から男性とうまく接するコトができない主人公「麻由」と、おなじくメンタルを少し患っている年上の「蛍」が出会い、お互いの距離感をとても丁寧に、慎 思いのほか、時間のかかった再読となりました。過去のツラい経験から男性とうまく接するコトができない主人公「麻由」と、おなじくメンタルを少し患っている年上の「蛍」が出会い、お互いの距離感をとても丁寧に、慎重になりながらつめていく話ですが、なんせひたすらずっともどかしく、イライラとまではなりませんでしたが、ヤキモキはさせられました。終始、ピュアで私のココロには純粋すぎて素直に作品のもつクリアなモノを受け止めきれなかったと思います。それでも本作はやっぱり島本さんワールドの原点なんだろうなと感じさせる作品でした。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2020年09月18日
    127人がナイス!しています
  • 麻由と蛍の出会いは歓びと、戸惑いと、後ろめたさが同居する。お互いを必要としているのに、一番近くにいて、一番遠い存在。心に傷を抱えている二人だからこそ、一歩引いてしまう処と適当差が曖昧になる。麻由の心の 麻由と蛍の出会いは歓びと、戸惑いと、後ろめたさが同居する。お互いを必要としているのに、一番近くにいて、一番遠い存在。心に傷を抱えている二人だからこそ、一歩引いてしまう処と適当差が曖昧になる。麻由の心の傷は、自分が特別な一人になる為に課した自業自得のような気もする。まだ出会ったばかり。時を経て、新たな二人にエールを送りたい。 …続きを読む
    のり
    2017年12月20日
    112人がナイス!しています

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