はだかんぼうたち

はだかんぼうたち

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年03月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
376
ISBN:
9784041104101

はだかんぼうたち

  • 著者 江國 香織
  • デザイン 角川書店装丁室 鈴木久美
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年03月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
376
ISBN:
9784041104101

終わりも答えもない恋愛の真実

9歳年下の鯖崎と付き合う桃。母の和枝を急に亡くした桃の親友の響子。桃がいながらも響子に接近する鯖崎……“誰かを求める”思いに、あまりに素直な男女たち=“はだかんぼうたち”のたどり着く地とは――。 9歳年下の鯖崎と付き合う桃。母の和枝を急に亡くした桃の親友の響子。桃がいながらも響子に接近する鯖崎……“誰かを求める”思いに、あまりに素直な男女たち=“はだかんぼうたち”のたどり着く地とは――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「はだかんぼうたち」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 生きているような死んでいるような、そんな透明感のある淡い色合いの登場人物が多かった江國作品だったと思うのだけれど、この物語の登場人物たちは、ものすごく「生きている」感が強いと思う。色合いも原色に近い鮮 生きているような死んでいるような、そんな透明感のある淡い色合いの登場人物が多かった江國作品だったと思うのだけれど、この物語の登場人物たちは、ものすごく「生きている」感が強いと思う。色合いも原色に近い鮮やかな色、というイメージ。タイトル通りの「はだかんぼう」の心で相手に向かっていく、強さと生命力にあふれたにぎやかな物語だ。作中、何度も出てくるガールズトークという言葉、まさにそのガールズトーク的展開で、複雑な恋愛が絡んでくる。嫉妬や憎しみという感情であっても、穏やかな文章と雰囲気のせいか、読後感は悪くない。 …続きを読む
    風眠
    2013年09月01日
    113人がナイス!しています
  • いろんな世代の男と女とあれこれと。母と娘、そりゃ自分を否定されたら否定し返しちゃう。鯖崎みたいな男も江國作品ではレギュラーで、昔風に"ギョーカイにいるモテ男"。不器用でそれゆえ突っ張ってる陽も、「わたし いろんな世代の男と女とあれこれと。母と娘、そりゃ自分を否定されたら否定し返しちゃう。鯖崎みたいな男も江國作品ではレギュラーで、昔風に"ギョーカイにいるモテ男"。不器用でそれゆえ突っ張ってる陽も、「わたしなんか」なんて自嘲気味の響子も、桃から見ればほっとけない存在なんだろう。恋人なはずの鯖崎が響子に惹かれていることに動揺しながらも、響子が恋人である鯖崎を桃から奪ったではなく、鯖崎が桃から響子を引き離してる?!と違った感情を抱いたときから、鯖崎と桃の関係も変わったようだ。桃は自由だ。たぶんHappyEnd。 …続きを読む
    Mumiu
    2013年06月18日
    94人がナイス!しています
  • みんなが自分の心に正直に生きてる?嘘という衣を纏わずに?それぞれの立ち位置から見たら正当な言い分の行動なのかもしれないが…この物語を読んで気付いたのは、私はなんとも面白みのない一般的な考えの人間になっ みんなが自分の心に正直に生きてる?嘘という衣を纏わずに?それぞれの立ち位置から見たら正当な言い分の行動なのかもしれないが…この物語を読んで気付いたのは、私はなんとも面白みのない一般的な考えの人間になったのだろうかと。人は、一役ではないというところかも。相手から見た役割で向かい合ったら、友情や恋心やいろんな感情が生まれるのかも。夫婦は夫婦目線。友達は友達目線、恋人は恋人目線。どこにも縛られない心の赴くままの付き合いは不安定さがときめかせるのかも。不思議な安心感とときめきを忘れた私はなんとも苦い読後。 …続きを読む
    あつひめ
    2016年02月24日
    86人がナイス!しています

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