和本への招待 日本人と書物の歴史

『源氏物語』がなぜ、今も読めるのか? 千年を超える壮大な和本の物語!

  • 著者 橋口 侯之介
  • 定価  1728円(本体1600円+税)
  • 発売日:2011年06月25日
  • レーベル:角川選書

『源氏物語』がなぜ、今も読めるのか? 千年を超える壮大な和本の物語!

〈目次〉
まえがき
第一章 千年前の『源氏物語』を復元する
千年前の書物の謎
『源氏物語』は誰が書いた?/物語は「物の怪」語り/女手で解き放たれる物語/『源氏物語』は冊子だった?
装訂の誕生──『源氏物語』前史
「正式な」書物は巻子/折本の登場/初の冊子、粘葉装/糸を用いる列帖装/粘葉装と列帖装の製本法補う/第三の装訂があるか
千年残る紙の進歩
書物を「永久」に保存する紙/うるわしき紙屋紙/リサイクルの漉き返し
千年前の表記ルール
句読点がない平安の物語/枠にはめない「ゆるやかさ」
よみがえる『源氏物語』
想定される判型は?/紐と糸はどう使われた?/『源氏物語』復元!
第二章 中世の本づくりを担った人びと
藤原定家の時代
もう一人の黄門様/物語から古典へ
大きな役割を担った寺社
物持ちがよい寺社/注釈で再生産される書物/秘伝と公開
木版印刷の始まり
印刷を担った経師たち/古本屋の起源/完成された袋綴の普及
第三章 売れる本づくり
古活字版で広がる読者層
活字印刷の登場/優雅な嵯峨本/古活字版から整版へ
商業出版の始まり
町衆の成長と本屋への進出/より読みやすく、おもしろく/書籍目録ができる/大坂の本屋事情/深刻化する重板・類板問題/絵師が拓いた江戸版の魅力
本屋仲間の台頭
本屋仲間の自主規制/重板事件の厳しい裁き/企画制作から行商まで/古本市場の成立
名門本屋「風月」に見る多角経営
風月庄左衛門の日記/活発化する古本の売買/古本在庫の管理
第四章 世界的にも稀な江戸時代の出版形態
株になっていた出版権
添章の発行と管理/割印帳と添章
江戸期の本づくり──風月庄左衛門の日記より
私家版の支配/類板問題で停滞する本づくり
江戸期独特の「板株」の実態
証券化された出版権/株の配当「板賃」/板株移動を証明する記録
共同出版の隆盛
講の実態「相合板」/相合板を表す書き方/本居宣長十点セットのゆくえ/本替という特殊な商法/進化しすぎた江戸の出版
第五章 揺れ動く〈本〉と〈草〉
正規の〈本〉と大衆の〈草〉
物之本と草紙/草紙の原点、絵巻の世界/〈草〉に継がれる時空表現/形のない中世の〈草〉/お伽草子と奈良絵本
江戸初期に花開く草紙の世界
仮名草子と浮世草紙/〈草〉の底辺、浄瑠璃本の誕生
草紙屋による新たな〈草〉の拡大
地本屋の草分け、鱗形屋の本づくり/新たな〈草〉の興隆/演劇と書物のコラボレーション/下層を支えた本屋たち/全国に広がる貸本屋
変わるものと変わらぬもの
幕府の規制にもしたたかな本屋たち/今も変わらぬ書物観
あとがき
参考文献

書籍売上ランキング

最近チェックした商品