蔵の中 短篇時代小説選

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年05月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041227664
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蔵の中 短篇時代小説選

  • 著者 松本 清張
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年05月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041227664

スリルと緻密な時代背景。松本清張の時代短篇は光っている!

備前屋の主人、庄兵衛は、娘婿への相続を発表し、仕合せの中にいた。ところがその夜、店の蔵で雇人が殺される。表題作の他、「酒井の刃傷」「西蓮寺の参詣人」「七種粥」「大黒屋」の、時代小説計5編。 備前屋の主人、庄兵衛は、娘婿への相続を発表し、仕合せの中にいた。ところがその夜、店の蔵で雇人が殺される。表題作の他、「酒井の刃傷」「西蓮寺の参詣人」「七種粥」「大黒屋」の、時代小説計5編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「蔵の中 短篇時代小説選」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 当時の時代背景や風俗を基にワイダニットを基に展開される捕物帳。表題作は二人の奉公人が死ぬが、その一人は異様な死に方をしていた。秘密をひた隠しにしていた娘に当時の娘の発言権のなさが垣間見えるよう。最も不 当時の時代背景や風俗を基にワイダニットを基に展開される捕物帳。表題作は二人の奉公人が死ぬが、その一人は異様な死に方をしていた。秘密をひた隠しにしていた娘に当時の娘の発言権のなさが垣間見えるよう。最も不可解な死の真相がそういう事で引き起こされたのかと虚に突かれた。また、「大黒屋」の当時の御上に翻弄された民衆の哀しみを忍ばせる。そして短編集の中で異色な「酒井の刃傷」。今では一笑に付されるかもしれない士道だが、当時は自分の命を賭してでも貫かねばならなかった。そうしなければ自分を否定する事になっていたのだろうから …続きを読む
    藤月はな(灯れ松明の火)
    2021年04月22日
    64人がナイス!しています
  • 松本清張さん あまりに有名な社会派大作が多すぎて よく知らなかったのですが、江戸時代の捕物帳も書いているのですね。結構 読ませます。松本清張らしく小説はあくまでも事件を軸に展開させており、その中に江戸 松本清張さん あまりに有名な社会派大作が多すぎて よく知らなかったのですが、江戸時代の捕物帳も書いているのですね。結構 読ませます。松本清張らしく小説はあくまでも事件を軸に展開させており、その中に江戸の街の情緒を織り込んでおり、なんとも味わい深い作品の出来栄えとなっている。表題作の「蔵の中」もいいが、「七草粥」と「大黒屋」もよい。解説によれば、作品のマンネリ化を避けるべくシリーズものを書かなかったとのことで、シリーズ化していればそれなりの存在感があったのだろう。さすがは松本清張である。 …続きを読む
    シュラフ
    2014年12月24日
    16人がナイス!しています
  • 図書館本。五篇の時代ミステリ短編集。三篇は既読なので、「酒井の刃傷」と「西蓮寺の参詣人」の二篇だけを読んだ。「酒井の刃傷」では、老いた国家老の嫉妬が刃傷沙汰におよぶ。松本氏の作品のテーマのひとつに男の 図書館本。五篇の時代ミステリ短編集。三篇は既読なので、「酒井の刃傷」と「西蓮寺の参詣人」の二篇だけを読んだ。「酒井の刃傷」では、老いた国家老の嫉妬が刃傷沙汰におよぶ。松本氏の作品のテーマのひとつに男の嫉妬があるそうだが、老人の孤独感が加わると、嫉妬も凄味を増す。 …続きを読む
    Kira
    2022年07月11日
    15人がナイス!しています

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