一葉の「たけくらべ」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
290
ISBN:
9784043574117
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一葉の「たけくらべ」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
290
ISBN:
9784043574117

皆ずっと貧しかったけれど、精一杯生きていた一葉の世界が、今ここに蘇る。

明治の文学界を彗星のように駆け抜けた一葉が描く、江戸情緒を残す吉原で精一杯に生きる子供たちの世界。本書では、江戸の気風(きっぷ)のよさを織り交ぜた流麗な擬古文に、分かりやすい現代語訳を加え、「たけくらべ」に託した一葉の思いを、鮮やかに再現する。現代文だけでも、また原文だけでも、楽しみ味わうことができる新しい近代文学入門の好適書。原文はふりがな付きで朗読にも便利。作品鑑賞のための図版やコラムも充実。 明治の文学界を彗星のように駆け抜けた一葉が描く、江戸情緒を残す吉原で精一杯に生きる子供たちの世界。本書では、江戸の気風(きっぷ)のよさを織り交ぜた流麗な擬古文に、分かりやすい現代語訳を加え、「たけくらべ」に託した一葉の思いを、鮮やかに再現する。現代文だけでも、また原文だけでも、楽しみ味わうことができる新しい近代文学入門の好適書。原文はふりがな付きで朗読にも便利。作品鑑賞のための図版やコラムも充実。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次
(章題は本書の創案)

(一) 吉原の隣、大音寺前
──小学校の風景
(二) 子供組の対立
──信如を勧誘する長吉
(三) 子供組の女王様
──美登利の生い立ち
(四) 祭の日
──若大将正太郎と道化者三五郎
(五) 殴り込み
──美登利と三五郎の屈辱
(六) 事件の翌日
──美登利への正太郎の慕情
(七) 信如と美登利と
──同窓の仲の行方
(八) 大音寺前の気風
──美登利の粋な振る舞い
(九) 龍華寺の藤本信如
──生い立ちと性格
(十) 祭のあと
──大音寺前の秋のよそおい
(十一) 時雨の宵
──我知らぬ恋の目覚め
(十二) 切れた鼻緒
──無言のままの再会
(十三) 紅入り友禅
──二人の揺れる恋心
(十四) 三の酉の賑わい
──美登利の乙女姿
(十五) 乙女となった恥じらい
──正太郎の嘆き
(十六) 一輪の水仙
──二人の別れの朝に

解説
◆作者紹介「樋口一葉」
◆作品紹介『たけくらべ』

付録
◆『たけくらべ』探求情報
◆舞台案内
◆発表作品(小説・随筆)
◆題名のある日記
◆一葉略年譜
◆「たけくらべ」推定参考地図

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「一葉の「たけくらべ」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • いきなり青空文庫で原文を読もうとして挫折。擬古文は今となっては注釈や解説がないと読めない。▼「たけくらべ」入門書として最適の一冊。現代語訳はいちいち注釈を参照しなくてもすらすら読めるよう、本文に注釈を いきなり青空文庫で原文を読もうとして挫折。擬古文は今となっては注釈や解説がないと読めない。▼「たけくらべ」入門書として最適の一冊。現代語訳はいちいち注釈を参照しなくてもすらすら読めるよう、本文に注釈を折り込んだ独自の通釈文。原文は総ルビ付きで朗読に便利。作品鑑賞に役立つ寸評、図版、コラムなども充実。▼とりあえず原文は飛ばして現代語訳・解説のみ通読。余韻の残るラスト。読み終わってなんともいえない寂寥感に襲われた。現代語訳で読んでも伝わるものは伝わる。(翻訳がダメとなったら外国文学は読めなくなる。) …続きを読む
    Tonex
    2016年04月27日
    41人がナイス!しています
  • そう遠くない未来に吉原で遊女となることが決まっている美登利の淡い初恋に悶える。女性視点の純文学はこれだからいい!って思えるような、酉の市を軸とする下町情緒溢れる情景描写と思春期ならではのままならない、 そう遠くない未来に吉原で遊女となることが決まっている美登利の淡い初恋に悶える。女性視点の純文学はこれだからいい!って思えるような、酉の市を軸とする下町情緒溢れる情景描写と思春期ならではのままならない、いじらしくも繊細な恋愛感情の描写に魅せられます。白い水仙に思いを馳せる美しき終幕もよかった。24歳の若さで亡くならなければ、日本のオースティンになっていたのでは(オースティンはハッピーエンドだけど)。角川ビギナーズクラシックの丁寧な解説とイラストも素晴らしく、文語体が苦手でも全く問題なしです。 …続きを読む
    kana
    2021年12月17日
    29人がナイス!しています
  • ちょうど幼稚なままな少年と、大人へと脱皮しようとする少女を切り取ったので、熟度の差が際立ったのだと思う。この機微は著者の実体験か。後付けだが、残り少ない生を自覚した著者のじれったさもあったのかも。 ちょうど幼稚なままな少年と、大人へと脱皮しようとする少女を切り取ったので、熟度の差が際立ったのだと思う。この機微は著者の実体験か。後付けだが、残り少ない生を自覚した著者のじれったさもあったのかも。
    gtn
    2020年06月27日
    20人がナイス!しています

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