キップをなくして

キップをなくして

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年07月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
296
ISBN:
9784048736039

キップをなくして

  • 著者 池澤 夏樹
  • デザイン 守先 正
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年07月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
296
ISBN:
9784048736039

今日から駅で暮らす!? 子どもたちの冒険世界、珠玉のジュブナイル長編!

「キップをなくしたら駅から出られないの」。女の子に呼び止められたイタル。連れて行かれたのは、ステーション・キッズたちが暮らす東京駅構内の小部屋だった! 子どもたちの冒険生活がはじまる。 「キップをなくしたら駅から出られないの」。女の子に呼び止められたイタル。連れて行かれたのは、ステーション・キッズたちが暮らす東京駅構内の小部屋だった! 子どもたちの冒険生活がはじまる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「キップをなくして」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 中学生くらいを読者対象に想定して書かれたと思われるファンタジー小説。最後のところは、さすがにジンとくるが、全体としては随所に甘さが散見される。タイトル通り、キップを失くした子供たちが東京駅で共同生活を 中学生くらいを読者対象に想定して書かれたと思われるファンタジー小説。最後のところは、さすがにジンとくるが、全体としては随所に甘さが散見される。タイトル通り、キップを失くした子供たちが東京駅で共同生活を送るというお話なのだが。死をいかに受けとめるかをめぐるビルドゥングス・ロマンを、鉄道と旅と北海道で色彩豊かに描いてはいるのだが。池澤夏樹の小説にしては、突き詰め方が不十分なようだ。読者対象を意識しすぎた結果かと思われるが、もっと難解でもよかったのではないか。残念ながら着想を生かしきれないものになったようだ。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2015年05月07日
    238人がナイス!しています
  • 子供が主人公のファンタジーで、こういった作品を池澤さんが書かれたとは嬉しい驚きです。「キップをなくしたら駅から出られない」と小さい子に教えるのは罪だなぁ。怖いなぁと思っていると、連れてこられた所は子ど 子供が主人公のファンタジーで、こういった作品を池澤さんが書かれたとは嬉しい驚きです。「キップをなくしたら駅から出られない」と小さい子に教えるのは罪だなぁ。怖いなぁと思っていると、連れてこられた所は子どもだけで暮らす東京駅構内のとある場所。駅の子となって、駅構内やホームで危険から子どもを守る仕事につく事に。突然我が子が帰らなくなった親たちは何を思うのか。色々きになりつつも、イタルの繊細な優しさに物語に引き込まれていました。ミンちゃんのおばあさんの話す「人の心は、小さな心の集まりからできている」に感動。 …続きを読む
    ぶんこ
    2016年10月10日
    58人がナイス!しています
  • 池澤夏樹というと、どうも「全集の人」という幼稚な敬遠感があって手を出せずにいたのだけれど、薄いしファンタジーチックだしということで手に取った本。切符を失くした子供たちが東京駅で集団生活をしているという 池澤夏樹というと、どうも「全集の人」という幼稚な敬遠感があって手を出せずにいたのだけれど、薄いしファンタジーチックだしということで手に取った本。切符を失くした子供たちが東京駅で集団生活をしているという発想が面白く、電車や路線の蘊蓄も単純な物語を飽きさせない効力があった。内容は子供向けという感じだけれど、池澤作品のとっかかりとして。私の肩の力が抜けたので良しとします。さて、お気に入りさんの感想を拝読して次に読む作品を決めよう。 …続きを読む
    白のヒメ
    2015年08月30日
    53人がナイス!しています

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