陶淵明 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年12月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784043675043
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陶淵明 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

  • 著者 釜谷 武志
  • イラスト 谷口 広樹
  • デザイン 谷口 広樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年12月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784043675043

帰りなん、いざ…。そう言って田園に帰った詩人が残した魂の叫び!

陶淵明は41歳のとき、「帰りなんいざ。田園まさにあれんとす」といって、つとめを辞めて故郷に帰り、隠遁生活を送ります。そして自らの田園体験を通して感じた、日常生活の喜びや苦しみ、揺れ動く自分の心を素直に詩に表現しました。当時としては珍しい、口語や俗語を取り入れた親しみやすい詩は、現代人の心にも共感を呼び起こします。「帰去来辞」や「桃花源記」を含め、代表的な詩の世界を味わい、詩人の心に近づける一冊。 陶淵明は41歳のとき、「帰りなんいざ。田園まさにあれんとす」といって、つとめを辞めて故郷に帰り、隠遁生活を送ります。そして自らの田園体験を通して感じた、日常生活の喜びや苦しみ、揺れ動く自分の心を素直に詩に表現しました。当時としては珍しい、口語や俗語を取り入れた親しみやすい詩は、現代人の心にも共感を呼び起こします。「帰去来辞」や「桃花源記」を含め、代表的な詩の世界を味わい、詩人の心に近づける一冊。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに
解説──陶淵明の文学と生涯

四言詩
 子に命ず

五言詩(1)
 形影神 并びに序
 園田の居に帰りて 五首
 諸人と共に周家の墓の柏の下に游びて
 郭主簿に和す 二首(うち一首)
 歳暮 張常侍に和す

五言詩(2)
 始めて鎮軍参軍と作りて曲阿を経しときに作る
 庚子の歳五月中 都より還るに 風に規林に阻まる 二首(うち一首)
 辛丑の歳七月 赴仮して江陵に還り 夜塗口を行きて
 癸卯の歳始春 田舎に懐古す 二首(うち一首)
 己酉の歳九月九日
 庚戌の歳九月中 西田に於て早稲を穫す

五言詩(3)
 飲酒二十首 并びに序(うち六首)

五言詩(4)
 子を責む 
 会ること有りて作る 并びに序
 雑詩 十二首(うち二首)
 貧士を詠ず 七首(うち二首)
 山海経を読みて 十三首(うち三首)
 挽歌の詩 三首

辞・記・伝
 帰去来の辞 并びに序
 桃花源の記 并びに序
 五柳先生伝

陶淵明略年譜
陶淵明関係地図

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「陶淵明 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「帰去来辞」で有名な陶淵明の生涯と作品を分かりやすく解説した書籍。漢詩を読むと時間がゆっくり流れて、ほっと一息つける。陶淵明の詩には、特に悠然とした趣きがある。やはり田園を歌った詩が良い。作者の弾む心 「帰去来辞」で有名な陶淵明の生涯と作品を分かりやすく解説した書籍。漢詩を読むと時間がゆっくり流れて、ほっと一息つける。陶淵明の詩には、特に悠然とした趣きがある。やはり田園を歌った詩が良い。作者の弾む心が読み手にも真っ直ぐ伝わってくる。田んぼ、山、野原、夕日などありふれたものを歌っているのだが、それらが詩の中で輝いて見える。「帰去来辞」は韻文で、陶淵明の生き方の哲学が簡潔に述べられており、現代人も共感できる内容。結びの四行は本当にその通りだと思う内容で、なぜか涙ぐんでしまった。 …続きを読む
    新地学@児童書病発動中
    2016年12月22日
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    しゅてふぁん
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  • 「時に及んで当に勉励すべし歳月人を待たず」という言葉がある。吾輩も仄聞したことはある。この一文の中の「勉励」は、「刻苦勉励」に絡められ、懸命に勉強すべしと理解されている方が多い(あるいは吾輩がそう思い 「時に及んで当に勉励すべし歳月人を待たず」という言葉がある。吾輩も仄聞したことはある。この一文の中の「勉励」は、「刻苦勉励」に絡められ、懸命に勉強すべしと理解されている方が多い(あるいは吾輩がそう思い込んでいただけなら、ごめんなさい)。本書によると、この言葉は陶淵明の言葉。で、本書の著者によると、彼の詩の中でこの言葉(漢詩)を通じ、「わかいときにこそ、大いに楽しみ遊びなさい」と言っているのだとか。さあ、若い人よ(若くないひとも)、勉励してくださいね。 …続きを読む
    やいっち
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