スタッフルーム探訪 : 作画監督・久保田誓さん
いよいよ公開直前ということで、最近はいろんなお知らせが山積みでした。
おかげでご無沙汰だったスタッフルーム探訪、久しぶりにお届けします。
今回は作画監督の久保田誓(くぼた ちかし)さんです。

久保田さんも顔出しNG、これはマッドハウスでの作業机です。わざわざ片付けていただいてすいませんw。
自画像を描いてもらおうと思ってお願いしたら、なんと特別に書き下ろしイラストを頂きました。
ということで、特別掲載。

久保田さんは1978年生まれ。まだ二十代ですよ!。
東映アニメーション研究所を経て、XEBECに入社、その後ガイナックスへ。
「まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜」の作画監督や、「トップをねらえ2!」のメカ作画監督を担当されました。
細田監督の作品では、「劇場版ワンピース オマツリ男爵と秘密の島」のキャラクターデザインと作画監督をされてます。
作画作業が終わった直後に、ちょっとだけインタビューさせていただきました。
久保田さんは、どのシーンが一番難しかったですか?
「大変だったのは、やっぱり学校周りです。」
学校のシーンでは、当たり前ですけど夏服の高校生が大量にいますよね。あれだけ学生をちゃんと描くのは結構大変だったでしょう。
「そうですね。中高生向けの女性ファッション誌みたいなものを、資料として用意してもらったりしました。意を決して自分で買ったりもしましたけど。
夏が舞台で、劇中ではみんな夏服なんだけど、作画作業に入ったのは秋口からだったりして。」
ああ、つまり目の前にいる高校生を見てもみんな冬服だと。
「そう、ダメなんですよ。それはわかっていた事なので、作業開始前から必要な資料を集めるようにしました。「劇場ワンピース」の設定作業が夏場だったので、そのころ買っていたファッション誌などを掘り返したりもしました。で…、作画作業がもう終わる…って時に、衣替えで街に夏服が現れました(笑)。」
映画やTVなど、映像資料を見たりはしました?
「映像だと、学生がでているTVドラマなどを見て参考にしましたよ。」
10代の学生のグダグダした感じとか、ダラダラした感じが良く出てますよね。
「例えば消火器のシーンについていえば、学生らしさや生徒のかき分けは原画の坂崎忠さんに頼りっきりでした。学生一人一人に対して、良い感じのかき分けをしていただいたというか。動きや表情に坂崎さんらしさが出ていて、見応えがあると思います。」
マッドハウスで作業してて、ここは良いなあってところとかありますか?
「ありますよ。ビルがキレイだし、そこは良いところだなあ。ゴキブリとか見たこと無いですし。」
(制作チーフ高橋)「ここに移る前はかなりジャンクなビルだったんで、結構ゴキブリいましたよね。」
「荻窪は食事をする場所にも困らないし、ビルはキレイだし、自分の机も良い場所に構えさせてもらって、非常に快適でした。
これからガイナックスに戻るんですけど、新社屋になったガイナも非常にキレイで広いです。シャワー室も完備ですよ。でもお店は少し困るかもなあ。」
ちなみに話は変わりますが、久保田さんって趣味は何ですか?
「イ、インターネットとか(笑)。特にこれといった面白い趣味なんてないです…。四角いゴムボタンのファミコン世代なので、昔のゲームは好きですよ。」
最後に、時かけに参加して、これまで描けなかったものを描けて良かったっていう点はありますか?
「今まではアクション物をやる事が多かったんです。そればっかりやってきたので、芝居を描いてみたいっていう欲求があったんです。もしやる機会があれば、思いっきりこだわってみたい気持ちがありました。それと、レイアウトを描く事については、どうやって画面作りをして描きおこしていくのか、少しずつ知識は増えていっても、自分で満足できるほど仕事で実践する機会がなかったんです。レイアウトをきっちり描いて、自分の腕を試してみたかった部分があったので、そこは張り切ってやりました。」
インタビュー中で、マッドのビルについて一言話しているのは時かけの制作チーフ、高橋知也さん。
高橋さんからは面白い情報が…。
高橋「久保田さんは自画像ないんです…。けど、劇中に登場する高校生の中に、青山浩行さんが描いた久保田さんが登場してますんで。この画像、使ってください」
ということで、頂きました。作監の青山さんの描く、学生服版の久保田さん。

右側にいる。この人です。

久保田さん、なんかテレコム顔ですw、これはかなり貴重かも。
登場カットは映画館で探してみてくださいね。