山田風太郎賞

戦後日本を代表する大衆小説作家、故山田風太郎氏

山田風太郎。なんと刺激的な名前だろう。その名を冠した文学賞の選考委員たちにとっても、その候補となる人たちにとっても、この名は大いなる刺戟となるであろう。筒井康隆

2016年10月21日 第七回 山田風太郎賞が決定

『罪の声』 塩田武士
(講談社)2016年8月刊

著者略歴
塩田 武士 (しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。37歳、男性。関西学院大学社会学部卒業。京都府在住。記者として新聞社に在職していた2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。その他の著書に『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『罪の声』がある。

第七回山田風太郎賞 候補作品

『室町無頼』
 垣根涼介
新潮社
2016年8月刊
『罪の声』
 塩田武士
講談社
2016年8月刊
望み
 雫井脩介
KADOKAWA
2016年8月刊
『ロンドン狂瀾』
 中路啓太
光文社
2016年1月刊
バベル九朔
 万城目学
KADOKAWA
2016年3月刊
代体
 山田宗樹
KADOKAWA
2016年5月刊
(著者名五十音順)
  • 選考会 2016年10月21日(金)
  • 贈賞式 2016年11月25日(金)

山田風太郎賞概要

戦後日本を代表する大衆小説作家、山田風太郎。本賞は氏の独創的な作品群と、その作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設されたものです。ミステリー、時代、SFなどジャンルを問わず、対象期間に発表され、最も面白いと評価された作品に贈られます。

山田風太郎(やまだ ふうたろう)

1922年兵庫県生まれ。伝奇小説、推理小説、時代小説など幅広いジャンルの作品を手がけた、戦後日本を代表する作家。古典伝奇文学に造詣が深く、独自の視点を加えた大衆小説で人気を得る。

戦時中から書き記していた日記は記録文学の傑作との呼び声も高く、著者の再評価にもつながった。

47年東京医学専門学校在学中に『達磨峠の事件』で作家デビュー。49年に『眼中の悪魔』『虚像淫楽』で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第4回日本ミステリー文学大賞をそれぞれ受賞。主な著書に『甲賀忍法帖』に始まる忍法帖シリーズをはじめ、『警視庁草紙』『戦中派不戦日記』『人間臨終図巻』など多数。2001年没。

一般財団法人 角川文化振興財団

昭和51年(1976)2月25日に角川書店の創業者角川源義の遺志によって創設され た。国文学・歴史・映画芸術などの研究や俳句・短歌をはじめとする文芸創作を奨励し、優れた成果に対して顕彰を行うなど日本文化の振興に寄与する機関として活動している。すでに角川源義賞・角川財団学芸賞・蛇笏賞・迢空賞を主催している。

・主催
株式会社KADOKAWA
一般財団法人 角川文化振興財団
・対象作品
毎年9月1日から翌年8月31日(奥付表記)までに刊行された日本の小説作品
(長編、短編集、連作短編集等)
※刊行時の判型による除外作品はありません 
※小説誌等の掲載段階では対象としません
・正賞
記念品
・副賞
100万円
・選考委員
奥泉光、京極夏彦、筒井康隆、林真理子、夢枕獏(五十音順・敬称略)